こじらせた46年の音痴人生・・・長年のコンプレックスを克服できるのか、それとも不治の病として受け入れるのか。
「わたしは貝になりたい」という名作ドラマがありましたが46歳になったいま「わたしは貝をやぶりたい」。新宿の音楽スクールで、人生初の音痴と向き合ってきました。この体験で音痴を受け入れ楽しむ覚悟。歌だけでなく心も前向きに変われるコトを学んできましたよ〜。
新宿のボーカルスクールで体験レッスンを受けてきた
お世話になったのは、新宿にある「オーラボイス ボーカルスクール」。タカシマヤのすぐ近くにあります。
ここで、まずは体験レッスン(1000円)に参加してきました。
(※編集部注:現在スクールはクローズしています)
先生!ぼくのオンチはなおりますか?
音痴を克服できようができまいがどっちでもいい。もう音痴で悩むのは終わりにしよう。そう決意して扉をあけると、出迎えてくれたのは女性の先生。やさしそうでとってもチャーミング。よかった。緊張していた心が少しほぐれました。
教えてくれたのはチャーミングなマリリン先生。
あいさつをすませると、名前など必要事項をかくペラ1の申込書を渡されます。そこに好きなアーティストを3人(組)書く項目が…。ペンが止まってしまいました。
あれ?思い浮かばない。
だれが好きなんだ?自分の心に問いかけてもさっぱり浮かんできません。好きなアーティストがいないなんてありえるの!?最近は音楽をとんと聴かなくなったとはいえ自宅には2000年以前のCDがたくさんあります。結局書いたのは中島みゆきとブーム。いま思えば、熱狂的な「好き」がいないんだけなんだと気づきました。コースはもちろん「自信がない人コース」。備考欄にはこう書きました。
「精神的な部分もききたいです」
下手でも堂々と歌っている人はいっぱいいます。むしろそっちのほうが多いくらい。でもなぜ自分は歌えないのか。カラオケに行きたくないのか。ひょっとしたら「音痴」以外にも何か原因があるのではないか…。先生には「カラオケに行ってもふつうでいたい」と備考欄の意味を伝えました。これで手続き完了。さっそく、長年のギモンをぶつけてみました。
先生 ・・・人に音痴っていわれたことある?
先生 歌を聴いてみないとわからないけど、なおるとおもいます。オンチの原因って、自分が出したい音と実際に出す「音の関係」がわかっていないんですね。
先生 たとえば「ラ」の音を聞いて、おなじ音を出そうとして「ファ」がでちゃうみたいな。ドレミファソラシドでもいいから音に慣れていくといいんですけどね。
オンチと「音の関係」とは
このあと、ピアノを弾いてもらいながら(プロ級!)実際にやってみました。先生がポーンとたたく鍵盤に合わせて同じ音を出すのです。例えば、先生が「ド」の鍵盤をたたく。耳は「ド」を認識する。よし、おなじ「ド」をだそうと頭に指令を送り、音を口から出す。その練習です。
ぜんぶ「マ」から声を出していきます。
先生 ちがう。マーーー
先生 マーーー
先生 そう、そのマーーー
── マーーー
先生 これが「ド」ね。じゃあ、つぎこれ。マーーー
── マーーー
先生 この「マ」、マーーーーー
このくり返し。ほぼ音程は一致せず。ドの音にファ、ラの音にソ・・・先生のいう「音の関係」がうまくいきません。どうやらこれが音痴の原因だとわかってきました。自分の好きな曲を歌えるシステムになっていて、CDやiTunesを持参するようにいわれます。持っていたのは清水翔太の「FOREVER LOVE」と福山雅治の「桜坂」が入ったCD。前者は若い世代の曲で唯一好きだから。後者は同い年で季節がら合うとおもい・・・
結局、「FOREVER LOVE」と「桜坂」をCDに合わせて歌い、そのあと、アカペラで「桜坂」をうたいました。次の動画は、そのアカペラの桜坂を歌ったときのものです。けっこうタメになる指導を受けたあとの歌声になります。
(映像はありませんが、音が出ますのでホントに注意してください!)
我ながら泣けてきます(TT)
歌詞まちがってるし…。
まとめ
ボイススクール、いいですよ。音痴で悩んでいる人がいたら一度体験レッスンを受けてみることをおすすめします。
これまで人前で歌うことを人生から排除しようとしてきましたが実はそれすらも人生の一部だったんですね。向き合うことの大切さを学びつつ、今後も音痴と付き合っていこうと決意した次第です。
音痴と向き合う特集サイトができました。こちらも合わせてお読みください。
(日々つむ編集部 みっちー)
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