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【検証】糖質制限ダイエットの第一人者が謎の急死‥江部康二氏のコメントに恐怖をおぼえる

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糖質制限ダイエットの第一人者、桐山秀樹氏が急逝した。享年62。糖質制限ダイエットは、炭水化物を極力取らない食事法。糖尿病のわたし@1102tv)も実践しているだけに衝撃を受けた。炭水化物を取ると?

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こうなる↑ 糖質を取った分だけ、血糖値は上がってしまう(食後2時間の正常値140以下)。

何が桐山氏の命を奪ったのか?糖質制限との因果関係は?糖質制限ダイエットはやっぱり危ないのか?

桐山氏が糖質制限を始めるきっかけになった江部康二氏のコメントとともに検証しておこう。

桐山氏が急死する当日の経緯

桐山氏が急死したのは6日(2015年2月6日)。その経緯がフェイスブックに綴られている。

桐山秀樹は、
2月6日土曜日、滞在先の東京都区内のホテルにて
死亡推定時刻午前9時~10時ごろ、
心不全のため急死致しました。

診断書には、
死因は、外傷や薬物によるものでなく、
心不全であると書かれています。

ホテルの方の話では、
出かける様子で、ベッドの上で、
倒れていたとのことでした。

心不全は、心臓が止まること。いってみれば亡くなった人全員の死因だ。調べれば、脳なのか心臓や内臓の疾患なのかはっきり分かっただろうが、遺族が断ったのだと思う。残念だ。死因をはっきりさせないことはジャーナリストだった桐山氏の本意ではないのではないか。テレビ朝日「羽鳥慎一のモーニングショー」では気になる証言もあった。

去年の年末(2015年12月)、軽井沢にある自宅(別荘?)の近所で散歩中、「疲れた」と言ってタクシーを呼んでいたという。心臓に重大な疾患を抱えていた可能性は十分考えられる。

糖質制限ダイエットを始めるきっかけ

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桐山氏が糖質制限を始めるきっかけは、6年前。糖尿病と診断されたことだった。血糖値は空腹時で215(正常値は109以下)。血圧は上が200以上、下は100近く。身長167センチで体重は98キロあったという。

驚いたのは、56歳になるまで気付かったこと。ノンフィクション作家はフリー稼業。年に1度の定期健診も受けていなかったのではないだろうか。かなり長年にわたって放置していた可能性がある。高血圧も気になる。

 

桐山氏急死を受け、江部康二氏のコメント

桐山氏の急死と糖質制限との因果関係は?主治医で糖質制限の権威・江部康二氏が取材に応じてこうコメントした。

基本的に(糖質制限と死因は)無関係だと思います。血糖は改善で正常な数値に入っておられます。きわめて良好なコントロールでした。(最初に)お医者さんに行かれた時点ですでに消えない借金の動脈硬化が心臓・脳にあった可能性がきわめて高い。

糖質制限の推奨者として関係があったとは絶対に言わないだろう。それより、赤字のコメント部分に注目していただきたい。このコメントを聞いて、改めて糖尿病の恐ろしさを思い知らされた。「借金」とは糖質制限と出会う6年前のもの。

糖質制限によって血糖値が正常値になってよくなった、と思いがちだが決して糖尿病が治ったわけではない。ただ、進行を遅らせるだけ。桐山氏は、糖質制限後もゆっくり動脈硬化が進行していた可能性が高い。長年の高血糖による血管のダメージは消えていなかったのだ。

桐山氏は、糖質制限を過信しぎたのではないか。血糖値が正常の範囲内になったこと、体重が減ったことで満足していなかったか。検査を経てカテーテル手術などの適切な処置を受けていれば、命は救われていたかもしれない。

確認しておきたいのは、糖尿病の糖質制限と、ダイエットのための糖質制限を一緒にしてはいけないということ。血糖値が正常の範囲内で収まっている人に「消えない借金の動脈硬化」は存在しない可能性が高いのだから。直接「糖質制限ダイエット=危ない」を結びつけるのは乱暴だとおもう。

3行まとめ

  1. 桐山氏は糖尿病だった
  2. 糖質制限しても動脈硬化は止まるか、ゆっくり進行している
  3. 糖尿病による血管のダメージは消えない

糖質制限中の糖尿病の皆さん、血糖値さえ正常に戻れば‥という過信はないだろうか。糖質制限、運動、検査・・・。桐山氏は糖質制限によって亡くなったのではない。むしろ動脈硬化の進行を遅らせ延命できたと考えることもできるのではないか。桐山氏が遺したものから学びたい。

(書いている人 編集部みっちー)

 

 






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