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自分だけ?イライラする子育て「ハサミを握れない子ども」にアドラー流のアドバイスとは

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ずっと心に引っかかってる、NHK「あさイチ」2016年5月23日放送の「心理学でハッピー人付き合い」特集。

・【NHKあさイチ】人付き合い苦しい…克服するアドラー心理学とは?

 日々つむ編集部でも記事にしましたが、その中で気になったのはこのテーマ。

主婦にオススメ!イライラ解消テクニック
ラグビー日本代表の五郎丸歩選手の元メンタルコーチの荒木香織さんに協力してもらい、子育てのイライラ解消法について一緒に考えました。イライラから抜け出すための合図の作り方や、注意点についても紹介しました。

(出典:あさイチ)*現在リンク切れ

“犬編集長”
人間も犬もみんな一人一人ちがうっていうお話だよ

ハサミをもてない子どもにどんな言葉をかける?

「アドラーの心理学」を特集したあと、今度はラグビー日本代表のメンタルコーチだった荒木さんの視点で子育てのイライラ解消法を紹介していたんです。いつも子どもにイライラが募ってしまうというママ。娘との会話はこんな感じでした。

ハサミがうまく握れない3歳の娘にママがハサミの持ち方を教えています。
その時にママがかけた言葉は?
・「どうして先にやるの?」
・「どうして同じにやらないの?」
・「なんで嫌なの?」

すると、うまく握れない子供は「チガーウ」と泣き出してしまいました。

・「持ち方変でもいいの?」
・「ハサミでそういうことしない!」(怒)
ハサミを振り回す娘にちょっぴり声を荒らげてしまいました。

という流れ。

ママはイライラしてしまう感情を素直な言葉にしていました。
・自分が思うように子どもが動いてくれない
・怒鳴るような感じで声が大きくなる
・「こうしないとこうなっちゃうよ」言い方が脅すような感じ

しつけの責任を負うママさんにとって日常の光景なんだろうなあ、というのが伝わってきました。あまりいいことではないと自覚しているようです。どこの家でも見る光景だなとも思いました。このあと、番組ではイライラを解消するテクニックとして「合図」をすすめていました。叱りそうになったら手を叩くなどの合図を決めておいて一旦落ち着こうよというもの。1ヶ月半実践してみて、ママは叱る回数が減ったと効果を実感した様子。ところが・・・

3歳の娘は減っていないと言うんです。番組では効果が出るまでは時間がかかるとまとめていました。

「アドラーの心理学」を紹介した後だったので違和感が。根本的な解決にはなっていないような・・・。叱る、叱られる構図が同じである限り回数が問題ではないんじゃないかと。

というわけで、もしアドラーがハサミの握れない子どものママだったら?やってみました。専門家ではなく、あさイチ聞きかじりの一視聴者目線です。

アドママはイライラしない

ハサミがうまく握れない3歳の娘。
アドラーママ(アドマー)が気づきました。

アドママ「ハサミで紙を切っているのね。ハサミはね、こんな握り方もあるのよ」
娘「(やってみるけどできない)」
アドママ「(見守っている)」
娘「できな〜い」
アドママ「親指のところは出来てるわよ」

これは番組を観た私(1102tvみっちー)の解釈です。
ポイントは3つ。
・出来ないことが当たり前だと思っている
・出来ないではなくチャレンジだと思っている
・出来ているところを探している

アドママは叱りません。イライラしません。なぜならハサミを握れないことが当たり前だと思っているから。どうして出来ないの?とも責めません。アドラーは出来ないことを責める限り、幸せになれないとまで思っているから。

握り方も教えません。教えると自分から考えることをしなくなるから。別の握り方もあるよと提案するにとどめておきます。今の握り方も否定しません。出来ない、失敗、不完全、コンプレックスがあるから、努力しようと思えることを知っているから。

出来ない、は出来るの始まり。出来ないを否定されては努力がイヤになってしまいます。

・子ども「出来ない」→ママに叱られる
・子ども「出来るようになる」→ママに褒められる
・子ども「出来ない」→ママ「出来るとこんなに楽しいことがあるよ」と見せる
・子ども「出来る」ようになる→ママ「うれしい」と自分の気持ちを言う

「どうして同じにやらないの?」は出来る人の価値観を押し付けているだけ。
「●ちゃんは出来るのにどうしてあなたは出来ないの!」は誰かと比較しているだけ。出来る出来ないと、比較は関係ありません。

あさイチの子どもが泣いているのはハサミが握れないからではなくママの気をひくため。アドママの子供が泣いているのは、ハサミが握れるように努力して握れなかったから、と自分なりにイライラしない方法を考えてみました。これが正解、これが間違っているではなく考えて試行錯誤をすることが大事なんだと思います。日々感情に任せてイライラをぶつけることが本当に子供のためになるのか。これは子供だけでなく、家族や会社などあらゆる人間関係に通じることですよね。会社なら組織の体質にもつながってきます。失敗の否定が成長を阻んでいるということです。夫婦でいえば、過ちを一切認めないのであればいずれ破綻しますよ、ということです。

犬こそアドラー流

犬は叱るべき、いや叱っても意味がないから褒めて伸ばすべき、というしつけ本は意見が分かれています。これまでの経験でいうとアドラー流は犬のしつけにも当てはまるのではないかと思っています。他の犬ができるのに、どうしてあなたはできないの?と比べるのは意味がありません。できないことは当たり前、できないことからできることが一つずつ増えていくのはすごいこと、できたら褒める、できなくても叱らない、できないことは当たり前なのだから。

まとめ

あさイチの特集が「心理学」という大きなくくりで前後のテーマがリンクしているのに別の方向に行ってしまった、と感じたので整理してみました。専門家ではなく、日常に生かすのは市井の視聴者なので誤っているかもしれません。ただ、心理学というと構えてしまいがちですが、うまく日常に取り込んで少しでもママの悩みが減っていけばイイなとおもいます。1コずつ、1コずつですよ〜。

(日々つむ編集部)






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