テレビの弱点を補う定額制の動画配信サービス(VOD。ビデオオンデマンドともいいます)がどんどん生まれ競争が激化しています。わたしHuluからはじまりAmazonのプライムビデオ、dTVを実際に試し、現在はAmazonのプライムビデオ、dTV(DAZN for docomo)の2つのサービスを1年中使い倒しています。
「1年中使い倒す」というのは、自宅や通勤中はもちろん、年末年始の移動中(飛行機や新幹線)や正月を実家で過ごすときなど時と場所を選ばず好きなときに好きな動画を楽しんでいます。
・iPhoneなどのスマホやiPad(アイパッド)などいろいろな端末で使える
・事前にダウンロードしておけばオフラインでも見られるので場所を選ばない
・アニメや子供番組が充実してるので移動中もグズらず見てくれる(個人差があります)
・家族割があるサービスもあるので別々の動画を楽しめる
AmazonプライムビデオはAppleTVか専用USB(Fire TV Stick)を持ち歩けば、実家の大画面でワイワイ映画やアニメを楽しむこともできます。ちなみにアップルTVはこれ。
△iPhone7plusと比較したAppleTVです。画面がついているわけではなく既存のテレビにつなげて視聴します。持ち運べるサイズなので実家でも観られるというわけです。(wifi環境などの諸条件あり)
実際にやってみると、こうなります。
アマゾンプライムビデオとアップルTVを組み合わせると大画面テレビで視聴できます https://t.co/LQ9TT5oGhm
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年12月20日
△Amazonプライムビデオで観られるアニメ「ガンダム」の1stシリーズ。
1.iPadminiでアプリを立ち上げる
2.アップルTVのマークをタップする
3.テレビ(受像機)と同期させて視聴する
という流れ。ワケがわからないという人もいるかもしれません。
というわけで、いま注目の「動画配信サービス」について解説。「結局どれが一番良いの?」「自分に合っているサービスは?」などイマイチわからないという方に、どれがオススメなのか徹底比較。映画や海外、韓流ドラマ、スポーツ、アニメなど好みに応じて検討している方も参考になると思います。ちなみにAmazonプライムは実質月325円から始められますよ〜。
Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu、dTV…動画配信サービスの始め方とどれに入会すればいいかをオススメを徹底比較
動画配信サービスとは?
かつてのテレビといえば、地上波しかなく受像機はお茶の間に1台。家族間でのチャンネル争いは熾烈を極めたのもむかしのハナシ(遠い目)。いまや、地上波は数ある選択肢の一つに過ぎず受像機もスマホを含めて1人に1台以上ある時代になりました。
一方で近年利用者が急増しているのが定額制の動画配信サービスです。どんなサービスなのか、ざっくりまとめるとこうなります。
動画配信サービスはインターネットの通信環境さえあればスマホやタブレットなどで映画や海外テレビなどの動画がいつでもどこでも観ることができます。
英語の勉強を兼ねて、寝る前に海外ドラマや映画をみる人もいるようです。
定額制の動画配信サービスを比較
定額制の動画見放題サービスは、Netflix、Hulu、Amazonプライム、dTV、TSUTAYA TVの5種類。いずれもメジャーなサービスなのでこの中から選ぶといいでしょう。
動画配信サービス比較(2018/1/10時点の情報)
Netflix | Hulu | Amazonプライム | dTV | TSUTAYA TV | U-NEXT | |
---|---|---|---|---|---|---|
無料期間 | 1ヶ月間 | 2週間 | 30日間 | 31日間 | 30日間 | 31日間 |
月額料金 | 650円(ベーシック) 950円(スタンダート) 1450円(プレミアム) |
933円 | 325円(実質。税込) | 500円 | 933円 | 1990円 |
税込 | 702円(ベーシック) 1026円(スタンダード) 1566円(プレミアム) |
1007円 | 325円 | 540円 | 1007円 | 2149円 |
配信数 | 未確認 | 約3万(公式) | 約3万(検索) | 約12万~(公式) | 約5万 | 見放題6万5000〜 レンタル作品4万5000〜 雑誌70誌読み放題 毎月1200円分のポイントチャージ |
オフライン再生 | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ |
公式サイト | トップページ | おすすめページ | 特集ページ | dTV | 30日間お試し | U-NEXT |
解約 | 解約に関する質問ページ | クリック後、下の「ヘルプ」をクリック | 解約ページ | dTV←ログイン後に手続き | 30日間お試し←「よくある質問」をクリック | パソコンやスマホからログイン後、メニューの「設定・サポート」→「契約内容の確認・変更」 |
Netflixの650円は最低料金。動画の画質で利用料金が変わっていきます。
どのサービスも2週間から1カ月の無料お試し期間が設けられています。自分に合ったサービスを選ぶには十分の猶予期間があるので実際に利用してみて本契約するか判断します。では個別に見ていきましょう。
Netflix(ネットフリックス)
Netflixは月額650円(税別)〜の定額制で基本、映画やドラマが見放題になります。ポイントは画質に応じて値段が変動することと利用出来るデバイスの台数。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
月額料金 | 650円 | 950円 | 1450円 |
HD画質 | × | ✔︎ | ✔︎ |
UHD4K(超高画質) | × | × | ✔︎ |
同時に視聴可能な画面数 | 1 | 2 | 4 |
見放題 | ✔︎ | ✔︎ | ✔︎ |
1ヶ月の無料期間 | ✔︎ | ✔︎ | ✔︎ |
プランはベーシック650円、スタンダード950円、プレミアム1450円の3コース。料金の差はおもに画質。プレミアコースを選んでも無線環境やデバイスの能力によってはHD画質や4K画質を楽しめるとは限らないので気をつけて。
画質にこだわらない人は「ベーシック」か「スタンダード」でOK。当編集部には光のWi-Fi環境があるのでベーシックよりスタンダードプラン一択。appleTVを通して40インチのテレビでもストレスなく観られます。
ベーシックはiPhoneやアイパッドなどの小さな画面で見る人用になるだろう。HD画質じゃないと大画面はつらくなります。ストーリーより画質が気になって集中できないかもしれません。
「同時に視聴可能な画面数」もポイント。これは、家族が同じ時間に別の映画やドラマを楽しめる数を意味する。プレミアムなら家族4人が別々の作品を視聴できるます。Huluにはないストロングポイントになります。
・海外の映画やドラマが充実
・いつでもキャンセルOK
・大画面テレビがあれば4K画質で大迫力の映画を楽しむこともできる(対応デバイス)
・映画に英語字幕が用意されているので英語の勉強にも利用できる
・アメリカではHuluよりメジャーな存在
・プレミアムプランなら家族が別々の動画を楽しめる
オリジナル作品は海外モノだけではない。日本発の作品が充実しているのも特徴だ。
(画像引用:公式サイトのスクリーンショットより)
△有名なのは又吉直樹原作の芥川賞受賞作「火花」でしょうか。初のドラマ化がまさかのNetflix。地上波でヘビーローテーションされたCMを覚えている人も多いのではないでしょうか。
ほかにも熱烈な固定ファンを持つテラスハウスや深夜食堂のオリジナルストーリーなどもあるので無料視聴キャンペーン中にチェックしてみてください。
・App Storeからダウンロード
・google playからダウンロード
Hulu(フールー)
VODの動画配信サービスといえばHuluを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
日本テレビグループなので「ガキの使いやあらへんで」「旅猿」など日テレの番組が充実しているのもポイント。といっても他局の番組もまあまあ観られます。
933円(税別)で3万本の映画・ドラマ、バラエティーが見放題。同一アカウントで同時視聴は不可。Netflix(ベーシック除く)やAmazonプライムのように家族で別の番組は視聴できません。
・海外作品はもちろん国内のテレビ番組が充実している(とくに日本テレビ系)
・無料お試し期間は2週間
・無料登録の段階でクレジットカード情報を入力する必要がある
ウォーキング・デッド、地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子、ゲーム・オブ・スローンズ、デスノート、プリズンブレイク
>>>Huluの無料体験はこちら。公式サイトなで安心してチェックしていただけます。
dTV(ディーティービー)
dTVは、docomo(ドコモ)とavex(エイベックス)が運営する動画配信サービスです。
料金は月額500円。もちろん、ドコモじゃなくても利用できます。auやソフトバンクでもOKなんです。
作品数は12万本以上と他サービスより多く、見放題以外の作品が多いのもストロングポイント。AppleTVからも視聴可能です。
デバイスは5台まで登録できるが同時視聴は不可となっています。
ダウンロード機能があるので外出時にオフラインで再生できるのも嬉しいですよね。これもdTVの魅力です。
・見放題以外の作品は有料
・ダウンロード機能でオフライン再生可能
・無料お試し期間は31日間
>>>dTVの無料体験はこちら。公式サイトなので安心してチェックしていただけます。
追記:そして現在、 DAZN for docomoに加入。dTVとサッカーなどのスポーツ番組に強いDAZN合わせて1280円で見ることができます。スマホから手続きした流れは以下の記事にまとめています。
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【DAZN for docomo】スマホだけで申し込む方法をやってみた 一番得する契約手続きの流れ【ドコモ for iPhoneユーザー】
動画配信サービスの黒船!DAZN(ダゾーンだぞ〜ん)がJリーグと大型契約を結びました。2017年シーズンからは、Jリーグのサッカー中継はスカパーではなくDAZNが提供する動画サービスでみることになりま ...
Jリーグはもちろん、日本人の海外サッカーはほぼ網羅しているのでサッカー好きはdTVがファーストチョイスになると思います。
Amazonプライムビデオ
Amazonといえば2016年、2000円以下の配送料が突然無料から350円に変更され物議を醸しました。ただしプライム会員なら配送料は無料のまま。
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【Amazonプライム会員】家族2人まで配送料が無料になる「家族会員」を登録する方法
Amazonプライム会員になると、登録した本人のほかに同居している家族2人までが「お急ぎ便が無料」など配送に関する特典をタダ乗り享受できる。本人が「プライム会員」なら、家族は「家族会員」と呼ばれる。知 ...
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【Amazon】年会費3900円「プライム会員」の入会方法と手続きの流れ 「一般会員」の違いと調べ方も
2016年春「amazon.co.jp」 から配送される全品配送料無料が終了しました。 これまでは注文金額に関係なく送料無料が基本でした。しかし、これからは1回の注文が2000円(税込)に満たない場合 ...
プライム会員になるための費用は年間3900円。月に換算すると325円です。
プライムビデオは配送料無料と同じサービス特典のひとつになります。特典はこちら。
お急ぎ便、お届け日時指定便が使い放題。お急ぎ便で注文した商品を、店頭でも受け取れる。対象の予約商品もお急ぎ便で発売日にお届け。飲料などの対象の特別取扱商品の取扱手数料も無料。
・Kindleオーナーライブラリー
Kindle電子書籍リーダーまたはFireタブレットをお持ちの場合、対象のKindle本から好きなタイトルを毎月1冊無料で楽しめる。
・プライム・ビデオ 映画もTV番組も見放題
テレビ、パソコン、モバイル端末、ゲームコンソール等のデバイスで楽しめる。Kindle Fireならビデオをどこへでも持ち歩ける。
・プライム・フォト カメラ
携帯で撮った写真を何枚でも保存できます。 専用のAmazon Photo無料アプリをダウンロードすれば、自動に保存したり、写真を撮ったその場でFacebook, Twitter, LINEにて家族や友人と共有することも。
・Prime Music
100万曲以上が聴き放題。お気に入りの楽曲や音楽の専門家が選曲した数百のプレイリストを追加料金なし。
・会員限定先行タイムセール
通常より30分早くタイムセールに参加可能。お得なタイムセール商品が購入しやすくなり、Amazonでのお買い物をさらに楽しめる。
・Amazonパントリー
食品・日用品を中心とした低価格の商品をひとつから必要な分だけ、ひと箱あたり290円の取扱手数料でお届けし。 Amazon定期おトク便 おまとめ割引 日用品、サプリ、食品など対象商品を3個以上まとめて発送で最大15%OFF。
プライム会員なら追加料金なしでプライム対象のビデオが見放題になるほか、Prime対象のMusicが100万曲以上が聴き放題、お急ぎ便、お届け日時指定便が使い放題など様々なサービスを利用することができます。
はっきりいってお得すぎます。こんなうますぎる話にはウラがあるに違いありません。
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その通り。いずれ年会費3900円が値上げされる可能性が高いです。本家アメリカでは年会費が99ドル。1万円を超えてしまっています。定着するまでの出血サービス期間とみて、いずれ値上げされることが予想されます。でも、まだ先の話。
動画配信サービスのみのHuluも年換算なら税込で12000円を超えてしまうことを考えれば、べらぼうに安いことがAmazonプライムビデオのストロングポイントになります。
・音楽100万曲以上が聴き放題や配送料無料など他のサービスも享受できる
・Appleテレビなどとも連動
・他のデバイスでも自動的に「続き」から視聴できる
オリジナルコンテンツのダウンタウン松本人志の企画「ドキュメンタル」シリーズが話題ですね。6時間密室で閉じ込められた芸人たちが笑ったら負けのガチバトルを繰り広げるヤツです。
シーズン1
シーズン2
シーズン3
シーズン4
こうしたオリジナルのドラマやお笑いコンテンツで集客につなげているAmazonプライムビデオ。今は動画配信サービスの戦国時代ですから、こうしたオリジナルコンテンツで選ぶのも1つの方法になると思います。
TSUTAYA TV
レンタルビデオやさんといえば、TSUTAYAを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。以前はたいそうお世話になりましたが、今はほぼ実店舗には行かなくなった、という人もまた少なくないかもしれません。何年もDVDを入れたことがないくらい。そんな人も一人や二人ではないでしょう。
月額933円(税抜)はHuluと同料金。TSUTAYAにあるほぼすべての動画をオンラインで視聴できます。
新作も、毎月もらえる動画ポイント(1080pt)を利用すれば月額の料金内でみられるのも嬉しいポイント。
・(つまり大人向けのビデオも充実)
・新作なども毎月付与される動画ポイント(1080pt)を利用して見ることができる。
・動画ポイントは入会翌日の正午まで、契約更新当日の正午までに付与される
・動画ポイントの有効期限はポイント付与から45日間。
・ダウンロードしてオフ再生が可能
・倍速再生できる
>>>ツタヤTVの無料体験はこちら。公式サイトなので安心してチェックしていただけます。
まとめ
Netflix | Hulu | Amazonプライム | dTV | TSUTAYA TV | U-NEXT | |
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無料期間 | 1ヶ月間 | 2週間 | 30日間 | 31日間 | 30日間 | 31日間 |
月額料金 | 650円(ベーシック) 950円(スタンダート) 1450円(プレミアム) |
933円 | 325円(実質。税込) | 500円 | 933円 | 1990円 |
税込 | 702円(ベーシック) 1026円(スタンダード) 1566円(プレミアム) |
1007円 | 325円 | 540円 | 1007円 | 2149円 |
配信数 | 未確認 | 約3万(公式) | 約3万(検索) | 約12万~(公式) | 約5万 | 見放題6万5000〜 レンタル作品4万5000〜 雑誌70誌読み放題 毎月1200円分のポイントチャージ |
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無料期間の長さならHulu以外、月々の料金で選ぶならAmazonプライム、作品の多さならdTV、移動中のオフライン視聴ならツタヤやdTV・・・となります。
といいたいところですが、やはり試してみなければ分からないことが多いです。個人的にはAmazonプライムとDAZN 推し。
動画配信サービスで有意義な時間を過ごしてくださいね。
(日々つむ編集部)