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【犬がいるなら買い替え推奨】ティファールの電気ケトルを空焚きしてプラグが溶けた原因

更新日:




10年以上お世話になったティファールの電気ケトルが使えなくなってしまいました。コンセントとプラグが過熱して溶け、くっついて抜けなくなる状態です。


△3口の電源タップの一つ、中央に差し込んであるのが電気ケトルのプラグです。ビクともしません。ほぼ電気ケトル専用で使用。使用前使用後は棚に収納。もし他のタップを使う場合も同時には使わないことを約束事とし、まめにオンオフをしていました。(※このくだりに原因が隠れています)

先に白状しておきますが、きっかけは空焚きです。

寿命ではなく、空焚きさえしなければ今後も使えていました。悪いのは、わたし(@1102tvみっちー)。10年、毎日どころか多いときで1日に10回前後は使い続けてきた愛着もありショックが大きい・・・と思っていたのですが、調べてみると空焚き防止機能が付いている機種でした。

では、なぜ溶けてくっついてしまったのか?さらに調べていくと、どうやら発火・発煙しかねないリコール商品の可能性が出てきました。その数15万台近く。ところが、フリーダイヤルで問い合わせてみるとリコール商品ではなく、直したいなら電気屋さんに行って修理してもらってくださいとのこと。さらにさらに調べると、ようやくそれらしき原因が判明。それはどの家庭でもやりかねないコトでした。知らなかったことがコワくなる情報ですよ〜。

ティファールの電気ケトル「アプレシア」とは?

使っていた機種は、ティファール(Tefal)のアプレシアというシリーズ。

△10年以上使ったと思います。健康や美容のため、さ湯など温かいものを飲むので頻繁に利用。お世話になりました(遠い目)。しかしこのシリーズ、いわくつきで2回リコールしています。
1回目は2007年1月〜。2回目は2014年4月17日。2回目の公式リリースです。

2006年~2007年(平成18年~平成19年)からお使いいただいている
ティファールの電気ケトル「アプレシア0.8L」を探しております。

平素は、ティファール製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。

株式会社グループセブジャパンでは、2006年2月~2007年1月(平成18年2月~平成19年1月)の期間に販売いたしました電気ケトル「アプレシア0.8L(リットル)」の一部製品におきまして、水を入れない状態でスイッチを入れてしまった場合に、ごく稀に、空焚き防止機能が正常に働かず、発煙・発火に至る可能性のある製品があることが判明し、2007年1月より対象製品について無償にて点検/交換をさせていただいております事、この場をお借りして改めてご案内いたします。

当該製品をご愛用のお客様には大変ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、下記の窓口へご連絡いただき、無償交換のお申し込みをいただきますよう謹んでお願い申し上げます。なお、弊社ホームページからもお申込みいただけます。

大変お手数をお掛けいたしますが、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
尚、対象外の製品につきましては、引き続きご安心してお使いいただけます。

改訂:2014年4月17日(木)
2007年1月17日(水)
株式会社グループセブ ジャパン

(出典:【改めてのお知らせとお願い】電気ケトル「アプレシア0.8L」無償交換のお知らせ
対象商品は、2006年2月から翌年の1月まで販売いていた「アプレシア0.8L(リットル)」の一部製品。空焚き防止機能が正常に働かず、発煙・発火に至る可能性があるとのこと。

リコール対象の確認方法が公式サイトに記載されていました。共有しましょう。

リコール製品かどうか確認手順

確認手順は6つの工程です。リコール製品かどうか、MYアプレシアを手に検証していきます。

確認手順1:お手持ちの電気ケトルは、「ティファールの“アプレシア”」ですか?

(画像:公式リリースのスクリーンショット)

まずは、商品がティファール(T-fal)社製のアプレシアシリーズかどうかを確認。
 △APRESIA=アプレシアと側面に表示されています。手順1、通過。

確認手順2:お手持ちの電気ケトル(T-fal・アプレシア)の色は、下記の3色のいずれかですか?

次は色で絞り込みます。リコール対象商品は3色。

△左から順に、カフェオレ、スカイブルー、メタリックノワール。

対象機種:
「アプレシア カフェオレ0.8L」(品番:BF802022)
「アプレシア スカイブルー0.8L」(品番:BF802322)
「アプレシア メタリックノワール0.8L」(品番:BI802522)

では、見てみましょう。

△使い込んだせいかくすんでいますが「メタリックノワール」です。手順2、通過。

ちなみに、以下の色は該当しません。

確認手順3:お手持ちの電気ケトル(T-fal・アプレシア)のロゴ(本体側面)のAPRECIAの英文字の後ろに「+」の表示がありますか?

(画像:公式リリースのスクリーンショット)

本体側面のロゴをチェックします。先ほど「APRECIA(アプレシア)」を確認しましたが、アプレシアの後に「+」表示がある場合があるそうです。


△「+」の表示がありません。「APRECIA」のみなので、確認手順3も通過。「+」表示がある場合はここでリコール対象外となります。わたしは確認手順4に進みます。

確認手順4:お手持ちの電気ケトル(T-fal・アプレシア)の本体底面の扇形のステッカーには「A30-XXXX」の記載がありますか?

(画像:公式リリースのスクリーンショット)

次は本体の底面をチェックします。底面に「A30-XXXX」の表示があれば確認手順5に進みます。では、わたしのアプレシアを見てみましょう。


△わかりますか?チェックするところはココです。


△「A30-XXXX」の表示がありません。品番もBI802522Aと「BI802522」とは微妙に違います。ここでわたしのアプレシアはリコール対象外。「引き続き安心してお使いいただけます」に入る製品ということになりました。

「A30-XXXX」の表示があった方は、次の確認手順に進みます。

確認手順5:「A30-XXXX」の数字が下記の4ケタの数字ですか?

「A30-XXXX」の表示のうち「XXXX」の数字を確認します。

(画像:公式リリースのスクリーンショット)

対象製造番号
4805、4905、5005、5105、5205、0106、0206、0306、0406、0506、0606、0706、0806、0906、1006、1106、1206、1306、1406、1506、1606、1706、1806、1906、2006、2106、2206、2306、2406、2506、2606、2706、2806、2906、3006、3106、3206、3306、3406、3506、3606、3706、3806、3906、4006、4106、4206

△「XXXX」の数字が上記のいずれかと一致したら、リコール対象商品になります。

確認手順6:以下の連絡先から交換のお申し込みをお願いいたします。

(画像:公式リリースのスクリーンショット)

△あとはアプレシア無償交換事務局のフリーダイヤルに電話するか、ネットを通じて連絡して交換の手続きを行います。

わたしのアプレシアは確認手順4でリコール対象外。引き続き安心して使える商品だということがわかりました。では、なぜ空焚きしたあと、プラグが溶けて電源タップとくっついたのか。空焚き機能が働かなかったせいでは?としか考えられなかったのでフリーダイヤルに電話してみることにしました。

電話で聞いてみた

フリーダイヤルは、アプレシア無償交換事務局とあるので専用の回線でした。直に担当者が出てきます。アプレシアを使用していること、確認手順3までは該当すること、3口の電源タップを使用していたこと、そして、空焚きをして電源タップとプラグが溶けてくっついたことを伝えました。さらに。

みっちー
空焚きしている間「カチッカチッ」と一定間隔で音がしてて・・・。それで空焚きに気づいたんですよね

このとき、電話相手の態度が変わったことがわかりました。実はこの「カチッカチッ」が空焚き防止機能が正常に作動しているサイン。空焚き機能は作動していたことになるというのです。じゃあ、どうして使えなくなったのか? 原因を聞いても教えてもらえず、電気屋さんで直してもらうなどしてくださいと言われました。ただただ原因が知りたいと伝えてもリコール対象商品ではないの一点張り。

空焚き防止機能が正常に働いているのに、プラグが過熱してしまったのは逆にコワいことなのでは?気づかなければ火事になっていたかもしれません。さらに調べていくと、原因は3口の電源タップだと判明。電気やに行けと言ったのも「こっちから言わせんな」というマニュアル通りの対応だったんです。

マルチタップや延長コードを使ってはいけない

国民生活センターに寄せられた質問に、今回と酷似した事例が掲載されていました。

1年ほど前から使用していた電気ケトルのプラグが過熱してマルチタップ(注1)に溶着し、抜けなくなってしまいました。同じマルチタップにプラグを差しているほかの電気製品とは同時に使用しないように気を付けていたのに、なぜこんなことが起きるのでしょうか。

(出典:国民生活センター「よくある情報提供と回答」

これに対する回答がこちらです。

 使用することが取扱説明書で禁じられているマルチタップに接続して電気ケトルを使用したため、異常に過熱し、今回の事故になった可能性が考えられます。

(出典:国民生活センター「よくある情報提供と回答」

取扱説明書で禁じられているマルチタップに接続して電気ケトルを使用した・・・。10年前に購入したものなので紙の取扱説明書は残っていませんでしたが公式サイトに取説が公開されていました。

(画像:取扱説明書のスクリーンショット)
△中でも気になったのはこの2箇所。

△定格15A、交流100Vのコンセントを単独で使用する。そしてイラストで「片方は空ける」と書いてあります。「延長コードも定格15Aを単独で使う」と書いてあります。

△今回、過熱して溶けてくっついた3口の電源タップ。怪しい雰囲気が漂ってきました。裏返してみます。


△表示は15Aと125V。単独で使っていれば使ってもいいことになります。他のタップを使っていればアウト。そして、そもそも驚いたのがコレ。

△延長コードやマルチタップを使わなくても、壁にある2口のコンセントは1口は必ず空けなければならないということ。確かめてみると、元のコンセントは2口ありましたが1口だけ。マルチタップも使っていたのは3口のうち1口だけ。単独使用の15A以内のはずでしたが過熱して溶けてしまいました。とはいえ、取扱説明書を読まず、延長コードとマルチの電源タップを使っていたのは事実。責任は自分にあると認めざるをえません。

ティファール(T-fal)電気ケトルを使う場合の電源の差し方まとめ

・2口のコンセントは1口空けなければならない
・延長コードを単独で使わなければならない
・マルチタップは使わない

上記を守らなければ、電源タップが過熱して溶けてしまう可能性があるということ。わたしの場合は、「空焚き」が過熱のきっかけになりましたが国民生活センターによると、空焚きをしなくても過熱するケースが報告されています。これは、リコール商品以外でも変わらない製品の「仕様」。他のメーカーでも起こるケースがあるようです。
国民生活センターの解説です。

電気製品によっては、取扱説明書でマルチタップや延長コードセット(注1)の使用を禁止し、単独でコンセントを使用するよう指示していることがありますので、取扱説明書を確認しましょう。一般的に、決まった場所で使用する、消費電力がおおむね1000W以上の電気製品には、専用コンセント(注2)で使用するよう指示されているケースが多いようです。この場合、コンセントに差し込み口が複数あっても、電流は合わせて15Aが目安ですので注意することが重要です(注3)。

(注1)
電気用品安全法によりマルチタップ、延長コードセットは、構造又は使用方法その他の使用状況からみて特に危険又は障害の発生する恐れが多い電気用品として政令で定められる「特定電気用品」に指定され、次のように定義されています。
(1)「コンセント」とは、差込み接続器のプラグ受けの一種であって刃受け口等を有し、壁、床、天井、家具等に固定して用いるための機構を有するもの。
(2)「延長コードセット」とは、電源電線(コードに限る。)の巻取り機構を有さないもので主にコードの延長接続を目的とし、電源電線に汎用性のある接続器(「マルチタップ」、「コードコネクターボディ」又は「差込みプラグ」に限る。)が付属されるもの。
(3)「マルチタップ」とは、差込み接続器のプラグ受けの一種であって電線接続用端子又は電源接続用差込み刃、刃受け口(二口以上)等を有し、壁、床、天井、家具等に固定して用いるための機構(仮止め用のものを除く。)を有さないもの。

(注2)
例えば、ドライヤーの取扱説明書には必ず守ることとして、「延長コードは使用しない」「交流100V、定格電流15A以上の日本国内専用コンセントを単独で使う」といったことが記載されています。

(注3)
消費電力(W)=電圧(V)×電流(A)で計算します。
例えば、定格消費電力が1300Wの場合、家庭用の電圧は一般的に100Vですから、電流は13Aとなります。

自分もごっちゃになってますが、コンセント、延長コードセット、マルチタップの違いは写真で解説してありわかりやすいです。こちらから確認してみてください。

電気ケトルまとめ

火が出ないので安全と考えて購入する人も多い電気ケトル。数千円で手に入り、ボタン一つでお湯がわく手軽さで人気の反面、使い方を間違えてる人も多いのではないでしょうか。一歩間違えれば、火災のリスクがあることを知ってほしいとおもいます。特に空焚き&マルチタップは危険度MAX。コンセントの使い方は、ティファールのリコール商品以外はもちろん、他のメーカーの電気ケトルまであてはまることかもしれません。使用中の方は今いちど取扱説明書を読み直して、正しい使い方を確かめてみることをおすすめします。

このティファールの機種は倒すとお湯が溢れてしまうタイプでした。万が一コードをひっかけて倒したばあい熱湯がかかり火傷になりかねません。
犬や小さな子どもがいる家庭は、ケトルが倒れた時にお湯がこぼれないタイプの機種をおすすめします。

迷いましたがコレにしました。

△蓋を閉めるタイプなのでお湯がこぼれません。


△カルキ飛ばし、1時間の保温機能が付いています。


お湯になると、ティファールのような「パチン!」ではなく音楽が鳴ります。今のところ、デザイン以外は満足しています。最近の日本製品はデザインがダサい!なんとかならないものでしょうか。機能と同じくらい、見た目も大事なんですけどねえ。


△ねえ〜。

(日々つむ編集部)









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