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【殺処分の現場】ボタンを押している人が語る「かわいくなくなった」捨てられたぺットの現実

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引っ越すので飼えなくなった…大きくなったらかわいくなくなった…そんな飼い主の身勝手な理由で捨てられたぺットたち。そんなぺットたちが預けられる施設「和歌山県動物愛護センター」を取材した番組が放送された。
NHK・Eテレの小学校高学年〜中学生向けの番組「オンマイウェイ」。身勝手さに怒りを覚えるけれど、自分に置き換えたとき本当にやむにやまれない事情が起こりえないだろうか。他人事で済ませるまでに考えることがあるのではないか。これから犬を飼う、すでに犬を飼っている人も改めて現実を知っておきたい。

ペットの命を守るにはどうすればいいの?

捨てられたぺット2400匹が運ばれてくる施設

和歌山県動物愛護センターには一年間で2400匹もの犬や猫が運ばれてくるという。

「引っこすので飼えなくなった」
「大きくなったらかわいくなくなった」

その理由の多くが飼い主の身勝手なもの。
ここで働く獣医の前島圭さんは、犬や猫を一時的に保護し、飼育。新たな飼い主を見つけるために、定期的に譲渡会を開いているという。

前島「1匹でも多くもらってもらいたいなあと。できるかぎり譲渡できるようにがんばっているんですけど…」

譲渡会の準備

前島さんは譲渡会で気に入ってもらえるよう健康状態のチェックを欠かさないという。

前島「いつもより鼻水出ているなとか、くしゃみしているなとか、ちょっと元気がなくなってるなとか、そういったところを見のがさないようにしています」。

そんな前島さんが気にかけているのが、5歳のオス猫。譲渡会デビューして半年経つがいまだに新しい飼い主が見つかっていないという。人気が集まるのはかわいい子猫ばかり。このままだと殺処分になってしまう・・・。

月2回開かれる譲渡会

譲渡会の日。ペットを探して3家族がやってきた。引き合わされた猫は10匹。そのなかにあのオス猫も・・。しかし、人に囲まれると「シャー」と相手を威嚇。結局この日も引き取りは見つからなかった。

月2回行われる殺処分

センターで保護できる犬や猫の数には限りがあり、引き取り手が見つからなければ殺処分することになる。前島さんたちは、世話をしてきた犬や猫を、自らの手で殺さなければならないのだ。

殺処分は、月2回。番組の取材時には、14匹の犬と12匹の猫が殺処分された。小さな部屋の中で、二酸化炭素ガスを注入し窒息させて殺すのだ。
前島さんがガスの噴射ボタンを押す。飼い主に捨てられたペットたちの、悲しすぎる末路。番組では、14匹の犬たちが落ち着きなく動き回り、哀しい声で鳴く様子が映し出されていた。小学生高学年向けにしてはなかなかの衝撃映像だった。ショックを受けて落ち込む子どももいるのではないだろうか。

このセンターでは、運ばれる犬や猫のおよそ9割、一年間で実に2200匹が殺処分されているという。

前島「できれば全部、殺処分しないで残しておきたい。飼い主がちゃんと最後まで飼ってくれれば、ここで死ぬ必要はない犬と猫ですから」

5歳のオス猫について、番組では一切の言及がなかった。小学校などで講演を行っている前島さんは子どもたちに犬の心臓を聞かせて云う。

人も犬も同じ命です。
月に2回、ボタンを押している前島さんの言葉は、重たい。

まとめ

全国では、年間12万8241匹もの犬やねこが殺処分されているという。
番組は視聴者に問いかける。
「ペットの命を守るためには、何が必要なんだろう?」

じぶんが病気になったとき、代わりに愛犬の面倒をみてくれる人はいるだろうか。かわいくなくなったから捨てるというのは論外。だが、捨てざるをえなかった、施設に預けざるをえなかったという現実も実際に起きている。

捨てられたぺットに待ちうけているのは、殺処分。一緒の時間を過ごした家族が殺されてしまうのだ。

これから犬を飼おうとしている方、「譲渡会」で検索すると新しい家族に出会うことができる。それは同時に、一つの命を救うことになる。

(日々つむ編集部)









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