しつけ・飼い方 犬を飼う

初めての子犬を迎える当日(初日)にやること&準備するものまとめ

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犬との出逢いに恵まれ、いよいよ家族として迎えることになった当日に、あれ?よく考えたらどうすればいいかわからないし不安になってきた…という初心者の飼い主もけっこういるのでは?

“犬編集長”
はい、いる。ぼくの飼い主がモロそうだったよ

なんとかなると思って何も勉強してない方、なんともならないどころか分離不安やお留守番も出来ない子になることを知ってほしい。

あらかじめ言っておくが、右も左もわからないまま飼い始めた犬編集長は、一般的によいとされるしつけに失敗。数ヶ月後の夏のある日、サークルで寝かせることを諦めてしまった。迎え入れてから1週間の葛藤が残っているので抜粋してみよう。

 初日  夜鳴きが続く。ケージから「出そうか」と何度も話し合い、時にケンカになる。
2〜4日目  調べてみたことを試してみる。おもちゃを入れ、ケージの上から布をかぶせる。でも夜鳴きは相変わらず…。
 5日目 お湯を入れた500mlのペットボトルを靴下にくるんで寝床においてみる。母親のぬくもりと勘違いして安心するらしい。20分程度に夜鳴きの時間が短くなった。(!)
 7日目〜  夜鳴きが数分に減った。ちょっと気づいた。遊び疲れると力尽きてすぐに寝てくれる?
次の日もたっぷり遊ばせると、果たして少しの夜鳴きで寝てくれた。ウシッ

とまあ、初心者飼い主らしい日々を過ごしていた。実はこのときハウス=寝床とトイレ作りで重大なミスを犯していた。
こちらが迎え入れた当初のハウス。

△不安が表情からも伝わってくる。

通常トイレシーツの上にとどまることはない。キレイ好きなのに、寝床とトイレの境界線を曖昧にしてしまっていたのだ。微妙にみえるが、犬にとっては微妙どころか落ち着かないハウスを作っていたのだ。

参考記事
>>>「初めて子犬を迎える当日までにやっておく必要なこと、後回しでいいことまとめ

というわけで、この記事では日々つむ編集部の犬編集長・トイプードル(3.7キロ・オス)や知人の体験をふまえて解説していく。犬種や性格によって準備は異なるので、同じことをやる必要はなく参考程度にとどめていただければと思う。しつけは十匹十色。個性とおもえば気も楽になる。

今なら、しつけや飼い方で何が一番大切かわかる。すべてはここに行き着く。

犬にとって落ち着く環境かどうか。

犬は常に不安とのたたかい。例えば、同じ布団で寝るときは飼い主に背を向ける。

これは敵の襲来に備えた習性で太古に刻まれた遺伝子の記憶。飼い主は背後を守ってくれる砦の門番なのだ。この習性を知らない人は、わたしのこと好きじゃないのかしら?と誤解してしまう。

このように、犬は常に落ち着く環境を求めている。新しい環境になる当日は、落ち着かず不安なことばかり。いかにストレスを減らす場所づくりやしつけをしていくか。犬の習性を知った上で落ち着く環境を考えていこう。

“犬編集長”
ぼくはママと5人きょうだいのおウチから車に乗って小さなマンションに引っ越したよ

「小さな」は余計だよ。

初めての子犬を家に迎える当日(初日)にやることまとめ

その1引き取り先の飼育環境を知る

子犬にしろ成犬にしろ、それまで飼育してくれた先から引き取ることになる。最初はできるかぎり飼育方法を継承したい。ストレスが少ないからだ。そのためには事前に飼育環境を知っておきたい。
おもに確認しておくことは以下の通り。

<ごはん>
・種類
・量
・回数
・時間
・最後に食べたごはんの内容や時間
<ワクチン>
・混合ワクチン接種の有無
・接種の種類と回数
<トイレ>
・大小それぞれの回数
・時間や間隔
・最後にした大小の時間
<性格などその他>
・どんな遊びが好きか
・かじるなどのいたずらはするか?
・触られるのが好きか
・人懐っこいか おとなしいか など

引き取り先によっても異なるのであらかじめ質問することを明文化しておこう。iPhoneなら「メモ」アプリがあるのでリスト化しておいてもよい。ただし、当日ではなく事前に聞いておいたほうがいい内容がほとんど。聞いておけば、ワンコの個性にあった部屋の環境を準備しておくことができる。ワクチンは接種するごとに証明書をもらえるので引き継ぎをしよう。お散歩できるまでは3回に分けてワクチンを打つことになる。混合ワクチンを何種類打つかは飼い主に任せられる。

引き取り時間を決める際の注意点

引き取り日は休みの日がベスト。何が起こるかわからず、慣れない環境で具合が悪くなるかもしれない。小まめに様子を見よう。引き取る時間は午前中がベスト。迎え入れた当日からすぐにトイレトレーニングが始まる。遊ばせて、ごはんをあげて、トイレの繰り返し。ごはんは1日4回。命ある生き物なのだから手はかかるのは当たり前。子育てのつもりで楽しもう。

その2移動手段と時間

引き取り日時の次は移動手段を決める。車や電車、自転車、徒歩など状況に応じて様々な移動手段が考えられる。犬編集長は車で東京23区の港区から渋谷区へおよそ20分の移動だった。車内に新たな家族となる犬がいる不思議。緊張と不安、高揚感もあった。移動中は何が起こるかわからないので準備しておいたほうがいいものがある。

車移動する場合

・クレートかキャリーバーク
・水
・捨ててもいいタオル
・ウェットティッシュ
・ティッシュかトイレットペーパー
・ビニール袋
・飼い主は汚れてもいい洋服を着る

犬編集長はあらかじめ購入しておいた車内用のクレートにクッションを敷いて固定した。終始鳴いてそわそわ落ちつかない様子だった。自宅で寝床として使うクレートを用意しているなら車内でも代用できるものがある。もっとも心配されるのは乗り物酔い。大人になってもまったく乗れないワンコもいるくらいなので、タオルやティッシュ、ビニール袋など吐いたときの備えをしておこう。空腹で吐いたときは白い胃液がけっこうな勢いで出てくる。受け止めきれないことがあるので汚れてもいい服を着ておくといいだろう。また、吐いたものは口の周りにつきがちなのでティッシュより拭き取りやすいウェットティッシュを用意しておく。吐くときは出来るだけ座っている状態(下向き)にしてあげること。顔が仰向けになっていると、逆流して飲み込もうとするので注意が必要だ。

電車やバス移動の場合

盲導犬や聴導犬といった補助犬を除いて、電車やバスなど公共の乗り物には、クレートやキャリーバッグに入っていない状態での乗り込みは禁止されている。動物アレルギーの方やペットを快く思っていない人もいるので、なるべく空いている時間を狙おう。そのため、引き取る時間も逆算して考えるようにするとよい。なお乗車の条件は各電鉄会社より異なるので問い合わせるかホームページをチェックしてみよう。

新幹線移動ならこちらの記事を読んでほしい。
>>>バギーもOK!新幹線で愛犬と快適に旅する5つのポイント

jR東海の新幹線は以下の通り。

・小犬、猫、鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)
・長さ70センチ以内で、タテ・ヨコ・高さの合計が90センチ程度のケースにいれたもの
・ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの
・手回り品料金は、1個につき280円
・ご乗車になる駅の改札口などで荷物をお見せのうえ、普通手回り品きっぷをお求めください。

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新幹線は手回り品扱いになる。キャリーバックに入れば無料の交通機関もある。首都圏ではJR以外の民間会社はほぼ無料。関西はJRと同じで280円かかる会社が多い。いずれにせよ高額ではないので調べておこう。

280円〜JR(全社共通)、阪神、阪急、南海、京阪、近畿日本鉄道
無料〜東京メトロ、都営地下鉄、りんかい線、東急、小田急、京王、京成電鉄、京急、東武、西武、

数十分ならソフトタイプのキャリーバックでもいいが、長距離移動になる場合はしっかりとしたクレートを使おう。クレート内が平らで安定しているので落ち着いて過ごしてくれる確率が上がる。その際、においがついたタオルやクッションを入れておくとよい。

徒歩移動の場合

まだワクチン接種が済んでいない子犬は散歩させてはいけない、と習った。犬編集長もそうした(ただしパピーパーティーなど社会化への取り組みはいくつかやってきた)。引き取る日が初めての外出ということもありうるので徒歩でも首輪とリードで移動はできないと考えておこう。キャリーバックやクレートで持ち運ぶか、距離があるなら思い切ってペットカートを購入する手もある。ただ安価なものではないし、しばらく使わない(ワクチンが済むまで)ので衝動買いはしないこと。ワン友に相談してからのほうがいいかもしれない。
小型犬のパピーではなく、ある程度サイズがある中型犬や大型犬、すでに散歩にも慣れている成犬の場合は、お散歩がてら歩くことになる。首輪とリードが必要なので用意していこう。もちろん、人間の指示通りに歩けることが条件となる。大型犬のパピーはお散歩になれていないので注意が必要だ。

では、次から家についてからの過ごし方を解説していく。

その3様子を観察する

家についたら、まずは新しい家族になった犬と向き合おう。どんな様子か観察して犬の心の声に耳を傾けてみる。

・遊びたいか
・お腹が空いているのか
・トイレがしたいか
・においをかぎまわっているか
・緊張しているか
・怯えているか
・具合が悪いか
・ブルブル震えているか
・甘えたがっているか
・ずっと鳴き続けているか

など愛犬との会話から始める。性格によるものか病気によるものか、たいていは引っ越したばかりの家で居心地がわるいだけだったりする。ここはどこだ?好奇心いっぱいの様子なら家の中を自由に歩かせてみよう。甘えてきたら一緒に遊んでもよい。ポイントは、犬のしたいことに任せること。犬にとって落ち着くことは何かを考え、一つひとつ増やしていこう。ただし、なんでも口にする可能性があるので気をつけよう。

その4トイレトレーニング

トイレトレーニングは引き取り先のやり方を踏襲するのが基本だ。

△これは犬編集長のトイレスペース。ペットシーツを敷き詰めて専用のスペースにしている。犬のハウスは通常サークル内にトイレスペースと寝床を用意する。
最初はこのサークル内をほとんどペットシーツを敷き詰めるトイレスペース作戦が有効となる。
その前にトイレを覚えさせるためにやることはこうだ。

・トイレの場所を決めてシーツを敷く
・ニオイを嗅ぎまわり、そわそわし始めたらシートの上に連れていく
・シートの上でできたら褒める

シンプルだがトイレトレーニングはこれの繰り返しとなる。褒めるときは、ごほうびをあげてもいい。排泄前にはいくつかの予備行動がある。

・落ち着きがなくなる
・ウロウロする
・床のにおいをかぐ
・その場でグルグルまわる

トイレの外にいるときにこのような行動をしたときは、トイレに誘導して用を足すのを待つ。失敗しても怒らない。粗相するのは問題ではないからだ。トイレの場所がわからないので当たり前のことなのだ。できればグルグルまわるので適度な広さは確保したい。

ペットシーツを敷き詰める

犬にトイレを覚えさせながら自分の家=ハウスと認識させていくやり方はこうだ。

1左上〜サークル内に設置するハウス(寝床)やトイレスペース、水飲み場のうち、ハウス以外はすべてペットシーツを敷き詰め、トイレスペースにする。このスペース内ならどこでもOKにすることで失敗を減らせることができる。先ほどのサインがあったら抱きかかえるなどして誘導する。
2中上、3右上〜成功したら褒める。成功する確率が増えていくに従い1枚ずつペットシーツを減らしていく。ペットシーツは用を足すたびに取り替える。
4下〜寝床とトイレスペースは必ず境界線をはっきりさせること

これが理想のトイレトレーニングです。犬編集長は冒頭に紹介した通り。

いきなり1、2、3をすっ飛ばし、4下をやってしまったことで寝床とトイレの区別がつかず失敗してしまった。本来、寝床はいちばん落ち着く場所で汚さないのでトイレはしない。同じサークル内でも寝床とトイレはなるべく境界線がわかるように離そう。一般でいわれるマニュアル的には失敗した犬編集長だが、現在はもよおしたら勝手にトイレへ向かっている。気づいたときにペットシーツを交換するだけなのでとても楽。トイレの間隔は2〜3時間毎が一応の目安。起床後、食事後、遊ぶなどして動き回っているときに排泄のタイミングとなる。

ペットシーツのメリット

室内でのトイレはペットシーツでするもの、という習慣が身についたら出かけたときも応用できる。旅先のホテルでペットシーツ1枚敷けば、そこでしてくれる。ワン友の家に遊びに行ってもトイレを「間借り」するのも可能だ。編集部にワン友が遊びに来たとき、「ちっちはここね」と一度ペットシーツの上にのせただけでトイレをちゃんとしていた。デメリットは思い浮かばないほどなのでしっかり覚えてもらおう。

その5 1回目のごはん

ごはんは犬の成長に合わせて内容や量、回数が変わっていく。しばらくは引き取り先の食事に合わせて与えるようにする。犬編集長(トイプードル)の場合はこうだった。

生後0ヶ月〜母乳
生後4週〜母乳+ドッグフードをふやかしたもの
生後3か月〜ドッグフードをふやかしたもの
4か月〜ドッグフード+チキンや野菜をまぜた手作りフード
※ここまで1日4回
8か月〜食事の回数を1日3回にする
1歳〜1日2回にする

犬編集長は最初食べたり、食べなかったりした。食欲は犬それぞれなのでもし食べなかったら引き上げてもよい。1食や2食抜いたくらい大丈夫、と獣医の先生によく言われること。食事を終えたらトイレチャンス。ペットシーツに誘導しトイレを促そう。

その6 お昼寝タイム

家に来てから遊ぶ、トイレ、食事と過ごしたら、次は休ませよう。サークル内の寝床(クレート、ベッド)で連れていって、ぐっすりお昼寝タイム。・・・といきたいところだがきっと思い通りにいかない場合が多いはず。犬がやることといえば、おもに「遊ぶ」「食べる」「出す」「寝る」の4つだけ。そのなかで力を入れるのは「出す」のお手伝い。適切な場所でできるようにトイレトレーニングを続けよう。疲れたら勝手に居心地のいい場所を探して寝るし、おもちゃで一人遊びをするし、お腹が空けば食べる。

△犬編集長のお昼寝用ベッド。汚れているけれど居心地がよさそうなので捨てられないです。こうした移動可能なベッドをサークル内においたり、夜鳴きがひどい場合は人間の寝室に置いてもいい。

その7遊ぶ

遊ぶ時間は1回につき10分から15分くらい。どんなおもちゃが好みかわからない場合は数種類用意しておこう。

△犬編集長のおもちゃ。4歳になった今はほとんど遊ばなくなってしまった。

パピーの頃は好奇心旺盛なので時間を区切って遊んであげよう。遊ぶと疲れてくれるので夜鳴きせずぐっすり寝てくれるようになるかもしれない。鳴きっぱなしだった犬編集長も遊び疲れによって夜鳴き時間が短くなった。

その8 2〜4回目のごはん

ごはんはだいたい3時間間隔、トイレも3時間間隔を目安にする。
ごはん→トイレ→遊ぶ→寝るの繰り返し。

<迎え入れた当日のスケジュール>
9時〜迎えに行く
9時30分〜自宅に着く
10時〜ごはん(トイレ、遊ぶ、寝る)
13時〜ごはん(トイレ、遊ぶ、寝る)
16時〜ごはん(トイレ、遊ぶ、寝る)
19時〜ごはん(トイレ、遊ぶ、寝る
20時〜寝る

その9ブラッシングなどのお手入

できれば初日から短時間でもいいのでブラッシングをしておきたい。とくにトイプードルなどのシングルコートは放っておくと毛玉になりやすい。触ったり撫でたりコミュニケーションをとりながらブラッシング。涙やけや目やにもつくので気づいたら取ってあげよう。放っておくと固まってしまうので取りづらくなってしまう

その10寝る

犬を迎えた初日は寝ることでようやく終わる。問題はハウス内のベッドで寝てくれるかどうか。慣れていないうちは夜鳴きするかもしれない。放っておけば諦めてくれることがほとんど。鳴き止まないからといってハウスから出せば、「鳴けば出してくれるんだ」と覚えてしまう。やっかいなことに一度覚えたことは何年たっても忘れないほどの知能を持っている。ここは心を鬼にして我慢しよう。母親の体温に近い温度の湯たんぽを入れると夜鳴きの時間が減ったので試してみてはいかがだろうか。

・500ミリリットルのペットボトルにお湯を入れる
・適度な暖かさになったらタオルにくるんでベッドに入れる

ほかに、犬が落ち着く寝床の環境として「暗い」「狭い」「匂い」の3つを意識してみよう。
電気が煌々としてるより暗いほうがいいのでハウスに布をかぶせるのもあり。また、ハウスは広すぎると落ち着かないので適度なサイズにする、母親の匂いがついたタオルを入れてみるなど「落ち着く」ことを意識していろいろ工夫してみるといい。

いちばん困るのはお留守番のできない子になること。分離不安といって、飼い主や家族がいないと不安で吠えつづけたり暴れまわったりする。

体の調子が悪い、トイレスペースが近くて居心地がわるい、給水用の器がひっくり返ってしまった、寒い、などの場合もある。時折、覗いてチェックしておこう。

犬編集長は前日まで母犬ときょうだいと過ごしていたせいもありしばらく夜鳴きが続いた。

まとめ

家族として犬を迎える当日は不安だらけ。だが、それは犬も同じ。新しい環境で小さな体なりにひとつひとつ学んで家族の一員となってくれる。正しい教え方とトイレスペース次第だが、最初の数日でトイレは覚えてくれる。トイレを覚えてくれればしつけは格段にラクになる。

迷うことがあったら、「落ち着く」をキーワードに環境を整えていこう。失敗も糧とすれば貴重な経験となっていく。

(日々つむ編集部)

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