飼い主さんのもろもろ

【闇に葬られた真相】逆スメハラ?浦和・森脇「臭えんだよ、お前」映像を検証 レオシルバは4回怒っていた

更新日:




犬を飼うと臭いには敏感になり、マメなお手入れは欠かせない。スメルハラスメントにならないためだ。公共の交通機関を利用するときも、キャリーバッグから顏を出さない、トイレは事前に済ませておくなど匂いには最大限気を配っている。

しかし、それでもそばにいるだけで露骨に嫌な顏をされたり、臭い・汚いといったあからさまなジェスチャーをされることがある。社会の一員としての存在そのものを否定されるわけで、強い言葉でいえば「差別」だと感じることもある。そんな「臭い」をめぐり、愛犬家にとっても気になる騒動があった。

森脇
臭えんだよ、お前!

“犬編集長”
うっ・・・

もしお散歩中や電車の車内で面と向かって言われたら?想像しただけで胸がうずく。結論からいうと、例え悪気がなくても言ってはいけない心ない発言に感じる。逆スメハラはいじめの構図そのものだからだ。

ゴールデンウィーク中に行われたJリーグ浦和対鹿島の一戦。その試合中に放たれた発言が「臭えんだよ、お前!」。発言の主は浦和の森脇良太選手。本人も言ったこと自体は認めているが、現時点で相手選手へ謝罪していない(2017年5月5日)。というのも、誰に対して言ったか次第で人種差別問題に発展しかねない火種をはらんでいるから。鹿島の小笠原選手はブラジル人のレオシルバ選手、森脇選手は小笠原選手だったと主張。双方の言い分は食い違っている。相手次第で処分の重さが大きく異なるとみられ、レオシルバ選手なら人種差別問題に発展、小笠原選手ならただの子どものケンカで済みそうな気配。海外では「臭い」をめぐり出場停止処分になった例が複数あり、例え差別の意識がなかったとしても「臭い」発言やジェスチャーは厳しい処罰の対象となっている。たかが子供のケンカ、ではないのだ。
現時点での森脇選手とクラブの見解は、相手は小笠原選手であり謝る必要もないとしてJリーグの調査を待つ構え。犬を飼っている目線でいうと「臭えんだよ、お前」と言われるのはとても傷つく。選手だって同じような気もするが。

「臭い」をめぐる問題はペットを飼うものにとって他人事ではない。どちらのチーム側の立場にも立たない、愛犬家目線で今回の騒動を検証してみよう。

海外の出場停止処分から見てみた

まず、海外の例を知っておこう。海外では10年前、「臭い」をめぐり出場停止処分になったチェコ代表の選手がいた。

鼻をつまんでアウト

リヨンのチェコ代表FW、ミラン・バロシュが4月18日のレンヌ戦で、相手のカメルーン人DFエムビアの執拗なマークに苛立ち、鼻をつまみながらもう一方の手で空気をあおぐジェスチャーをした件で、プロサッカー連盟の規律委員会は5月3日、バロシュに対して3試合の出場停止処分を決定した。フランス通信(AFP)などが伝えている。

バロシュ、エムビアの両選手を招集して開かれた規律委員会は、バロシュのジェスチャーに「人種差別的な意味合いはなかった」、と判断したものの、「相手の感情を逆撫でするようなジェスチャーは許しがたい」として出場停止を決めた。

(出典:ライブドアニュース
チェコ人の選手がカメルーン人を「臭い」ジェスチャーで挑発。そのときの「鼻をつまみながらもう一方の手で空気をあおぐジェスチャー」の動画がこちら。

△このジェスチャーをどう感じるだろう。個人的な第一印象は完全にアウト。空気を仰ぐジェスチャは「おまえくっさいくっさいなあ」、鼻をつまむジェスチャーは「くさすぎて鼻つまむわ〜」。差別的なメッセージに受け取れる。釈明の余地はないと感じるのだがバロシュ選手には言い分があった。

リヨン側は公式ホームページで、バロシュのジェスチャーに人種差別的な意味合いはなかったと擁護している。クラブの釈明によると、バロシュは密着してくるエムビアに抗議したかったが、フランス語でどう言っていいかわからず、「放っておいてくれ。まともに息を吸わせろ」という意味を込めてジェスチャーで表した、という。

リヨンは、バロシュがエムビアを不愉快にさせたことについて反省していることを強調し、クラブもバロシュ個人もあらゆる人種差別的な言動に徹底して反対の立場をとる、との声明を発表した。

「放っておいてくれ。まともに息を吸わせろ」

差別を否定する一方で、不愉快にさせたことについては反省。ファールすれすれの密着マンマークに腹を立て、「息ができないほど近い」ことを表現したジェスチャーだったと釈明した。
結果は3試合の出場停止。
規律委員会の判断は「人種差別的な意味合いはなかった」としたが「相手の感情を逆撫でするようなジェスチャーは許しがたい」として処分が下された。これは本人の気持ちよりも相手の受け取り方がどうだったかを意味している。差別されたと感じた側の気持ちである。
森脇選手が放ったジェスチャー付の「臭えんだよ、お前」はどうだろう。のちほど検証したい。

元リヴァプールMF「臭い」発言?5試合出場停止に罰金1400万円

元イングランド代表のシェルヴィ選手は言葉による人種差別。

かつてリヴァプールに所属していたMFジョンジョ・シェルヴィは現在、英2部ニューカッスルでプレーしている。
その彼が5試合の出場停止処分に加え、10万ポンド(1454万円)もの罰金を科されることになりそうだと『Dailymail』が伝えている。
問題とされたのは、9月に行われたウォルヴァーハンプトン戦での出来事。シェルヴィは相手DFロマン・サイズに対して「臭いアラブ人」という人種差別的な発言をしたとされている。サイズはフランス生まれながらモロッコ代表としてプレーする選手だ。

(出典:Qoly
言葉による差別「スメル アラブ」と英語で発言したようだ。もし事実なら明らかな人種差別発言に感じられるのだが・・・。


シェルヴィ選手は、相手があまり英語を理解せず(フランス生まれのモロッコ人)言葉の行き違いがあったとして人種差別を否定しているとのこと。

△そのことを伝える動画ニュース。

森脇選手の場合は言った言っていないは問題になっていない。「臭えんだよ、お前」発言自体は本人が認めているからだ。つまり、もしレオシルバ選手への発言だと確定すれば、少なくとも5試合1500万円の罰金が科せられる可能性があるということ。だから、森脇選手はレオシルバ選手に言ったことを絶対に認めるわけにはいかない。

過去の事例から「臭い」は人種差別になりうることがわかった。どちらの事例も言葉の壁があって差別の気持ちはなかったと釈明しているにもかかわらず…。

小笠原選手の言い分

では今回、実際に何があったのか当事者の言い分を確かめていこう。

小笠原は「どうしても言いたいことがある」と、騒動について説明を始める。「森脇選手が後半の終わりくらいから、ちょっとこう両者になった時にうちの(レオ・)シルバ選手に対して『くせえんだ、お前』というような言葉を発した。それはどうしても許せなくて。試合が終わった後にレオと話して『彼はいつも俺に対してそういうことを言う』と話して」と、森脇のレオ・シルバに対する暴言が原因だったと話す。

さらに「これまでの対戦でも同じようなことを繰り返していて、もうちょっと自分の中では限界。チームメイトとも話をして、そういうことが繰り返されてるので、少し謹慎をするなり、言葉の暴力だと思うし、差別と捉えられてもおかしくない」と、これまでの対戦でも、森脇が外国籍選手に対して暴言を繰り返していたと主張した。

「どうしても、それが……。非常に良いゲームだったんですけど、それが残念なことなんで、どう言えば良いか分からないですけど、どうにか皆さんに検証してもらえないかなと。その後、明らかに口と鼻ふさいで『くせえんだ』と。どうしても解せないし、話したいなと思って」と続ける。小笠原は、両者入り乱れた場面で森脇がレオ・シルバに近づき、「くせえんだ」というジェスチャーをしていることは、映像で確認できるとも語った。

また、この件に関して主審に説明を行ったほか、クラブを通じてマッチコミッショナーにも伝えると説明した。

(出典:GOAL
小笠原選手は「臭えんだよ、お前」はレオシルバ選手に対するもので映像にも残っているので検証してほしいと訴えている。『彼はいつも俺に対してそういうことを言う』とレオシルバ選手の言葉が事実なら問題の根は深い。常習犯の可能性があるからだ。

レオシルバ選手のコメント

暴言を受けたとされるレオ・シルバは、「まず、いろいろなことを人生で経験するのですが、日本での生活の中で、僕は日本国民というのは外国人をしっかり温かく受け入れ、それぞれの国の文化と習慣に敬意を持って接するイメージ。そういう感情を持っています」と前置きをした上で、次のように話す。

「そのような行為があったことは、僕としては非常に悲しいこと。特に、これだけ注目度が高い試合でそういう行為があったということは、非常にガッカリするものがある」と落胆の表情を見せ、「僕は十分、人生経験がありますし、大人にもなりました。悪いことは最初から止めていかなければいけない。でなければどんどんエスカレートしていって、言葉から違う暴力、違う意味の暴力に発展しかねない危険性が出てくる」と続けた。

(出典:GOAL)
レオシルバ選手は森脇選手の「臭えんだよ、お前」発言は自分へのものだったという認識でコメントしている。つまり、小笠原選手、レオシルバ選手ともに、森脇選手は外国人選手への差別行為にあたる暴言だったと主張している。

森脇選手の言い分

では、当の森脇選手はどうだろう。

【森脇良太コメント】
ボク自身がいま非常に悲しんでいます。(小笠原の発言を)フロントの方から聞いたのですが、一番ショックを受けた感じです。すべてのことを正直に話しますが、最初に言っておくと、子どもじみている感じの口調も入ってしまうのですが……。
試合中に興梠選手が鹿島の選手といざこざになり、鹿島の選手数名が寄ってたかっていたので、興梠選手のチームメイトなので彼を守ろうという思いで止めに入ろうとしました。そのときに、最初に小笠原選手に「お前だけは入ってくるんじゃねぇ、ボケ」と言われました。それに対して、「うるせぇ、ボケ」という感じの口調で返しました。
そこから鹿島の選手が3人、4人、もちろんそこに小笠原選手も加わってかなり詰め寄っていろいろ言ってきました。そのときにボクの顔にたくさんのツバが散ってきたので、小笠原選手のツバも散ってきたので、本当に子どもみたいなケンカで申し訳なく恥ずかしいのですが、「口が臭いんだよ」という発言をしました。そして、ボクはチームメイトに止められてその場をあとにしたのですが……。
こうしたことを、彼がなにを思って大きな発言に変えたのか、ちょっと本意がわかりません。話を聞いて、事が大きくなっていることに関して非常にショックを受けています。なにに対して、侮辱したと……。たしかに、カッカしていたとはいえ、「口が臭い」と言ったのは正直、反省しないといけない。子どもみたいなケンカだと思って反省していますが、これがボクから言えるすべての事実です。あの場にテープレコーダーがあって、すべてが録音されていたほうがボクはありがたいです。
──レオ・シルバではなく、小笠原とのやりとりだった?
そうですね。小笠原選手とのやりとりで、そこに3人、4人の選手が詰め寄ってきたというのもあるので、そこでなにを勘違いしたのかわからないですが……。毎試合、毎試合、小笠原選手と激しくやり合うのは今年に限らずありますが、そういうところでボクをよく思っていない部分があるのかもしれないですが……。いま話したのがすべての事実です。彼がなにを主張したのか理解できないですが、ボクの主張はそういう部分です。
──試合後にマッチコミッショナーと会話は?
とくにしていません。
──小笠原やレオ・シルバとは?
まったくないです。小笠原選手は途中で交代していたので。レオ・シルバ選手とは試合後に握手をしましたが、すみません本当に、ボク自身が子どもなので……。「口が臭い」とかそういう発言はもしかしたら慎まないといけないのですが、試合中はカッカしているので、そういうやりとりは少なからず1回、2回は……。もちろん、あってはいけないのですが、タマにやってしまうのがボクの反省点で、たとえばその言葉がポルトガル語かなにかで、差別的な発言に近いような、似ているような発音だったのあれば、もっとレオ・シルバ選手がむき出しで怒ってくる。ボクはそう思います。彼の対応を見たら、そういうふうにはボクは思わなかったです。
──毎試合のように激しくやり合うなか、なぜ小笠原が今回怒ったと思う?
小笠原選手がボクのことを嫌いなのではないでしょうか。毎試合バトルしている部分があるので、小笠原選手からしたらボクは後輩なので、「このクソ年下が」と──。もしかしたら、そう思っている部分があるのかもしれません。そこはわからないですが、なぜそこまで言ったのか、ボクにはわからないです。
──(小笠原は)メディアに伝えたかったようだが?
それはボクが聞きたいです。一番ショックを受けています。なぜなのだろうというのが一番です。いま話したことが試合中に起きたすべての事実なので、なにが侮辱的で、なにが気に障ったのか彼に聞いてもらいたいです。
──レオ・シルバだけではなく、過去にカイオなどにもそういう態度を取っていたと訴えていたが?
その事実を聞いただけで、彼の人間性にショックを受けるというか……。なぜ彼が、ボクのことが嫌いだとしても別にいいです。いいですが、なぜそれをみなさんの前で言うのか理解できないです。なんだろうな……。ボクはカッとなって「クソッ」とかそういう変な子どもじみた発言はするかもしれないですが、誰かに対して侮辱するような、事を大きくするような発言はいままで1回もしたことがありません。日本人であろうが、ブラジル人であろうが、どこの国の人であろうが、いっさい言ったことはありません。
──今後、関係修復するチャンスがあればしたい?
いや別に、彼と親しいわけではないし、試合中にカッカするのはサッカーをやっていればあることです。だけど、ピッチを離れればお互いに健闘を讃えあう。ピッチ上では熱くなるかもしれないですが、ピッチを離れれば仲良くできる。ボクはそういう性格だと思っているので、関係を修復するというのはピンとこないです。ちょっとショックですね。カイオ選手になにを言ったのか。レオ・シルバ選手になにを言ったのか。思い当たるフシはないです。逆にショックを受けました。

森脇選手は、「臭えんだよ、お前」はレオシルバ選手へのものではなく小笠原選手へのものだったと主張。レオシルバ選手に何をいったのか思い当たるフシはないとした。
個人的に引っかかった発言の一つがここ。

「口が臭い」とかそういう発言はもしかしたら慎まないといけないのですが、試合中はカッカしているので、そういうやりとりは少なからず1回、2回は……。もちろん、あってはいけないのですが、タマにやってしまうのがボクの反省点

どういう意味だろう。差別的な気持ちはないが、常日頃から「口が臭い」程度のことは相手選手に対して言っていた。そして挑発の道具として日常的に使っていたことを意味しているのか。だとすれば、レオシルバ選手の「彼はいつも俺に対してそういうことを言う」という発言と一致している。衝撃の自白となる。

一方で「あってはいけない」と反省している。「(口が)臭い」は言ってはいけないことという認識はあるようだ。ただ、あってはいけないとしながら翌日の森脇選手のコメントをお聞きいただきたい。

翌日の森脇選手

発言の内容と対象について「昨日に話した言葉に嘘はない」として、相手MFレオ・シルバへの言葉であることは否定した。そのうえで、大きな騒動になったことについて謝罪している。

「僕が発した言葉で多くの人に迷惑をかけてしまった。レッズに関わるスポンサー、スタッフ、チームメート、サポーターの皆さんにも迷惑をかけて心配をさせてしまった。大いに反省して、レッズに関わる人にも謝罪したい」

(出典:ライブドアニュース
浦和関係者には謝罪。その一方で「昨日に話した言葉に嘘はない」として、小笠原選手やレオシルバ選手に対する謝罪はなかった。謝るほどのことではないし差別の意図はないという、自らの主張を貫くことが明確となった。

浦和のクラブ見解

「クラブとしても、昨日は本人としか話をできていなかったが、今日はピッチの中で近くにいた数人に事実を確認した。だが、本人が話した以上のことは何も確認できなかった。それが今の時点で分かっている全て。鹿島さんもマッチコミッショナーに報告をしているので、今後はJリーグからどのような対応をしていくかを待って、クラブとしても対応していきたい」

クラブ側もまた、森脇選手の発言に同調。現場にいた他の選手も含めて同じ立場でいく腹を決めたようだ。映像の検証など、クラブとして何らかの独自調査をするつもりはないことがわかった。

これで小笠原選手、レオシルバ選手、森脇選手、そして浦和のクラブの言い分・見解が出揃った。
その上で、映像を検証してみよう。ここまでの印象は森脇選手の分が悪く感じるが・・・。

映像で検証

検証の元にしたのは、こちらの2本の動画。
1本目。アウェイのコーナーサイドからの映像。

↑削除申請があり現在は見られなくなってしまった。

2本目。メインスタンド側からの映像。

海外の事例では加害側に差別のつもりがなかったとしても処分されている。映像の検証や過去の試合、選手の証言など客観的事実の積み重ねこそ大事になってくる。
ということを踏まえた上で、動画を検証していこう。
後半30分すぎ、浦和0対1の劣勢。すべては興梠選手のファールから始まった。

その1興梠選手がファール


△土居選手がボールをキープ。土居選手がファールをとられ浦和ボールに。しかしボールが隠れてしまい、すぐにリスタートできない興梠選手は故意に土居選手を退かせようと押し倒してしまう。劣勢ならではのファール。故意なのでイエローか?同僚の槙野選手も倒れていることに注目。シミュレーションじゃないことを体を張って教えてくれた。唯一、笑うところ。

△笑うところだ。

その2小笠原選手が駆けよる


△興梠選手と土居選手の元へ、レオシルバ選手、続いて小笠原選手が駆け寄っていく。主審の元へ駆け寄るのは鈴木優磨選手。きっとイエローではないかとアピールしている。このとき、浦和の阿部勇樹選手は素早くボールをファール地点にセッティング。冷静に次のプレーに備えている。負けているので当然の行動だ。

その3森脇選手が駆け寄る


△審判ではなく、興梠選手に直接抗議に向かう小笠原選手とレオシルバ選手。間に入っているのは線審。それを見た森脇選手がピッチ中央から駆け出してくる。慌てて那須選手も追いかける。倒したでしょう!と鈴木選手に続いて金崎選手もアピール。そこへ槙野選手、接近。一方、阿部選手のリスタートへの準備に気づいたキーパー西川選手が慌ててバックステップで戻っていく。少なくとも、この2選手の思いはひとつ。残り15分を切った状況。勝つことしか考えていない。
だが、森脇選手の思いは違った。

試合中に興梠選手が鹿島の選手といざこざになり、鹿島の選手数名が寄ってたかっていたので、興梠選手のチームメイトなので彼を守ろうという思いで止めに入ろうとしました。

その4槙野選手、小笠原選手の前に立ちはだかる


△興梠選手に詰め寄る小笠原選手の間に割って入る槙野選手。イエロー相当のファールを犯したチームメートを守るためのさりげない行動だ。その直後、森脇選手が現場に到着した。

 △別角度。森脇選手がものすごい勢いでやってきたことがわかる。問題はこのあと。

その5森脇選手、何かを言う

 △駆けつけ一杯ならぬ、駆けつけ怒声。いきなり何か絶叫しているのがわかる。ものすごい剣幕だ。その直前まで審判にファールをアピールしていた(相手ボールで興梠選手のファールが認められていない段階)小笠原選手は、怒声をあげられるまで森脇選手の存在に気づいていない。確認すると、森脇選手の怒声は2回。最初は小笠原選手と主審のあたりに向かって。2回目はレオシルバ選手に向かって。最初にレオシルバ選手に怒声、との報道もあるが間違っている場面だ。

その6レオシルバ選手と小笠原選手、気色ばむ

怒声を聞いた直後のレオシルバ選手と小笠原選手に注目。

△駆けつけ怒声にレオシルバ選手と小笠原選手が即反応。足元のステップに注目。一瞬にして両者ともに森脇選手に対して気色ばんでいる。そして、小笠原選手より近くにいたレオシルバ選手が森脇選手を肩で小突くかたちになった。

温厚なレオシルバ選手による、ショルダーチャージ。森脇選手に掴みかからんばかりの勢いで小突いたことで小笠原選手は一歩引く側に回り、手で制しているのがわかる。駆け寄ったばかりの金崎選手もレオシルバ選手をおさえている。

森脇選手は何を言ったのか。

少なくとも、2選手の怒りを買う発言だったことは間違いないとみられる。これは「臭えんだよ、お前」をまだ言っていない段階。
カメラの位置でわかりにくいが、森脇選手が駆けつけ早々対峙しようとしたのは小笠原選手だ。もう一つ、別のアングルから検証されている動画があった。そこで立ち位置がはっきりとわかる。



△のちほど改めて説明するが、森脇選手にすれば味方を襲うハエどもを蹴ちらす感覚。ハエの首領は小笠原選手だ。駆けつけてすぐ小笠原選手を怒鳴りつけ、まさに同時間興梠選手に近づこうとしたレオシルバ選手も怒鳴りつけ蹴散らそうとした。これは森脇選手の証言とも矛盾しない。この直後、森脇選手が言うところの顔に唾がかかっている瞬間となる。

その7森脇選手、「臭えんだよ、お前」


△森脇選手の体と視線がレオシルバ選手に向かう場面。その直前、レオシルバ選手は森脇選手に顔を近づけ何かを言っている。その直後、口の前で手を持ってくるジェスチャーを交えながらレオシルバ選手に対して何かを言い返している。双方の言い分が一致しているので、ここは「臭えんだよ、お前」類のシーン。その直後に注目。

レオシルバ選手が口に手をあてているのがわかる。森脇選手のジェスチャーを真似しているのだ。映像が語る、この事実。

少なくとも自分へのジェスチャーであると認識しショックを受けているシーンだ。森脇選手に睨みつけて「こんな真似しやがったなお前」と訴えているように見える。

しかし、森脇選手は今も「臭えんだよ、お前」は小笠原選手に放った言葉だと主張している(2017年5月9日時点)。たしかに、前後の流れをみると森脇選手が最初につっかかっていこうとしたのは小笠原選手であることが確認できた。臭い発言とジェスチャーの直前まで体も目線も小笠原選手を向いていた。

映像と証言からわかったこと

森脇選手が放った言葉「臭えな、お前」は、小笠原選手か、レオシルバ選手か、どちらへのものなのか。整理しよう。

・1森脇選手、興梠選手が小笠原選手らに囲まれているのを見て駆け寄る
・2森脇選手、小笠原選手を怒鳴りつける(囲んでいることに抗議)
・3小笠原選手と森脇選手、一瞬にらみ合う
・4同じ時間、まさに興梠選手に向かおうとしていたレオシルバ選手に気づく
・5森脇選手、レオシルバ選手も怒鳴りつける
・6レオシルバ選手、森脇選手に体をあて顔の近くで怒鳴り返す
・7小笠原選手、思わずレオシルバ選手を手で制する
・8森脇選手、唾が顔にかかったというしぐさをしながら「臭えんだよ、お前!」
・9レオシルバ選手、臭いというしぐさを確認して抗議
・10小笠原選手、森脇選手に激昂

「寄ってたかっていた」との証言からわかるように、森脇選手にしてみれば味方選手に寄ってたかるハエどもを「蹴ちらしてやる」くらいの感覚だったようにみえる。

一部報道にあった森脇選手の「しね」発言があったのか、あったとしたらどこであったのかが確認できていない。「お前臭え、しね」との一部情報も。過去に同じような発言があったのかも未確認。

 △臭いってしぐさをしやがったなお前(byレオシルバ)。森脇選手にすれば、気持ちは小笠原選手へのものだったかもしれないが、少なくともレオシルバ選手は自分へのものと捉えている。

レオ・シルバ選手とは試合後に握手をしましたが、すみません本当に、ボク自身が子どもなので……。「口が臭い」とかそういう発言はもしかしたら慎まないといけないのですが、試合中はカッカしているので、そういうやりとりは少なからず1回、2回は……。もちろん、あってはいけないのですが、タマにやってしまうのがボクの反省点で、たとえばその言葉がポルトガル語かなにかで、差別的な発言に近いような、似ているような発音だったのあれば、もっとレオ・シルバ選手がむき出しで怒ってくる。ボクはそう思います。彼の対応を見たら、そういうふうにはボクは思わなかったです。


△このあとも、おさまらないレオシルバ選手が森脇選手に近づこうとする場面もあった。しかし、鈴木選手が制止。気持ちをすぐに切り替えたのか、レオシルバ選手は徐々に冷静さを取り戻しフルタイム出場を果た勝利に貢献した。
一方、森脇選手はというと?

△インターセプトを許しピンチを招くなど精彩を欠いた。集中できない、何かが起こっていたのかもしれない。

映像検証まとめ

外国人選手に対して「臭い」というのは人種差別発言であり処罰の対象となることは海外の事例からわかった。森脇選手が「臭い」と言ったことは自体は認めるところであり、それが誰に向けられたものであるかが最大のポイントとなった。
映像をつぶさに検証してみた結果、小笠原選手がいうように映像からもレオシルバ選手へのものだったと考えるのが自然。森脇選手が最初に怒鳴りつけたのは小笠原選手だが、まだ他にも興梠選手に詰め寄る選手がいた。それがレオシルバ選手。同じように怒鳴りつけたことでレオシルバ選手がどなり返してきた。肩を接触させながら顔の近くという距離感。そのあまりの近さにおそらく本当に唾がかかったであろう森脇選手は条件反射的に「臭えんだよ、お前」とジェスチャーまじりにレオシルバ選手に侮蔑の言葉を投げてしまった。「しね」もこのタイミングかもしれない。カッとなっているところに「近さ」が拍車をかけたとおもわれる。人間の生理として「近い」のはとても不快に感じられる。

森脇選手の心理として、駆け寄っていったときの気持ちが「止めに入る」というより「蹴ちらしてやる」という攻撃的なものだったことが「臭い」につながっていったと思わざるをえない。槙野選手のように体を入れて守る行動をとる場合がほとんど。これは、性格なので直しようがないかもしれない。彼がいうところの人間性の問題である。

大事なのはレオシルバ選手自身が「臭い」発言とジェスチャーを自分に向けられたものとの認識でいること。過去の事例からわかるように差別の意図がなくても処罰の対象となる。気持ち云々は通用しない。

また、森脇選手はのちに「口が」という言葉を付加しているが、現場では「口が臭い」ではなくただの「臭い」。口臭ではなく体臭を揶揄されたとレオシルバ選手が認識しているとしたら差別色はさらに強くなる。「口が」は通用しないのだ。

差別の意図はなかったがレオシルバ選手に対するものだったと認めればチェコ代表の事例に酷似。調査でレオシルバ選手への言葉だったと認定されれば数試合の出場停止などの処分が下る可能性がでてきた。「差別の意図はなかったが、誤解させる言動を謝罪したい」という落としどころで数試合の出場停止になることは容易に予想できる。

ただし、この試合限定であれば、の話だが…。

阿部選手と同じ気持ちで戦っていたら試合の行方はわからなかったことも映像から確認できた。森脇選手が火に薪をくべなければ、阿部選手の素早いリスタートからフィードに優れたGK西川を経由して大きく右サイドへ展開、少なくともチャンスが一つ、増えていたはずだ。ピッチ内の選手の気持ちはバラバラ。残り15分、勝負が決した瞬間でもあった。

槙野選手のインスタグラムにこんな投稿があった。

誰か森脇さんに歯医者を紹介してくれませんか⁉︎ 最近の悩みは口が臭いとの事。笑 #森脇良太

槙野智章 Tomoaki Makinoさん(@makino.5_official)がシェアした投稿 -


△日頃から「口が臭い」に目がない森脇選手であることがわかる。この1試合じゃない臭いを感じるのはわたしだけだろうか。

今後はどうなる

小笠原選手とレオシルバ選手は以前から同じような差別発言があり腹に据えかねていた旨の発言があった。今後は誰に言っていたかより、以前から「臭い」類の発言で外国人選手を挑発していたかが大きな焦点になっていく。森脇選手は日本人、外国人にかかわらず「臭い」に反応する人が多いことを知っていて試合中に使っていた可能性がある。

「口が臭い」とかそういう発言はもしかしたら慎まないといけないのですが、試合中はカッカしているので、そういうやりとりは少なからず1回、2回は……。もちろん、あってはいけないのですが、タマにやってしまうのがボクの反省点

「臭えんだよ、お前」「しね」発言がレオシルバ選手へのものだったと認定されても、当事者のレオシルバ選手は人格者であり処分を望まない立場にたつだろう。

ただし、他のチームの外国人選手が「臭い」などの差別的言動を受けていたと証言すれば、波紋は限りなく広がっていく。

「臭えんだよ、お前」発言は、点か、線か。
ココが誰に向けた発言よりも重要なポイント。

スメルハラスメントは、臭いにより周囲を不快にさせる嫌がらせのこと。
差別云々に関係なく今回森脇選手が放った言葉は逆スメルハラスメント、逆スメハラだ。
誰かに「くさい」ということは、言葉の暴力になりうる。一生癒えない心の傷を負う方もいる。
森脇選手がいま問われているのは誰に言ったかではなく常習性である。

選手への暴言をJリーグはどこまで許すのだろうか。過去も含めた検証の結果を見守りたい。

“犬編集長”
どんな理由にせよ人を傷つける言葉をはいたり、まして差別は絶対反対だYO!

追記:その後の動き

個別に聴取することになったようだ。

4日の浦和―鹿島戦で起きた浦和DF森脇良太(31)による“暴言騒動”を巡る問題で、Jリーグが7日に規律委員会を開き、聞き取り調査を行うことが分かった。森脇と鹿島のMF小笠原満男(38)を個別に招集。双方から直接、騒動に関する事情を聴き、その上で対応や処分を決定する。

森脇の暴言発言を巡る問題に対し、Jリーグが調査に乗り出す。

オフ明けの鹿島は6日、騒動の周囲にいた選手に聞き取り調査を行った。その結果、MFレオ・シルバ(31)に対し、森脇が「臭いんだよ、おまえ」と言ったとされる小笠原の言葉に間違いがないことを確認。幹部は「小笠原が言っていることが全てだった。それをJリーグに報告します」とした。

練習後、小笠原は「一切、内容にうそはない。真実はJリーグが調査すれば明らかになっていくことだと思う」と落ち着いた様子で語った。森脇は、小笠原の「おまえだけは入ってくんじゃねぇ、ボケ」という発言が言い合いに発展する発端だったとしているが「そういうことは一切言っていない」と発言自体を完全否定。「いつか誰かが言わないと同じことになると思ったから」と問題提起に至った思いを口にした。

一方、浦和側は5日に森脇の周囲にいた複数の選手から聞き取りを行い、森脇の主張に間違いはなかったとしている。両クラブの言い分は真っ向から対立しており、Jリーグ規律委員会の調査結果が待たれる。

(出典:スポーツニッポン
この部分。

小笠原は「一切、内容にうそはない。真実はJリーグが調査すれば明らかになっていくことだと思う」と落ち着いた様子で語った。森脇は、小笠原の「おまえだけは入ってくんじゃねぇ、ボケ」という発言が言い合いに発展する発端だったとしているが「そういうことは一切言っていない」と発言自体を完全否定。「いつか誰かが言わないと同じことになると思ったから」と問題提起に至った思いを口にした。

「おまえだけは入ってくんじゃねぇ、ボケ」について完全否定。映像を検証しても、尺的に入る隙間はなかったので納得。「いつか誰かが言わないと同じことになると思ったから」という小笠原選手の言葉にはブラジル人選手を挑発し続けてきた過去の積もり積もった思いがあると思われる。
この小笠原選手の言葉で聞き取りだけで終わらないことが確定した。過去のことも蒸し返さなければ結論はでない。当事者だけに話を聞いただけでは、言った、言わないの話で終わってしまう。問われているのは常習性。映像の検証や過去に所属したブラジル人選手、他のチームに所属する外国人選手も調査しなければ、いま本当に問われている問題の本質は絶対に解決しない。

4年前の退場劇

──レオ・シルバだけではなく、過去にカイオなどにもそういう態度を取っていたと訴えていたが?
その事実を聞いただけで、彼の人間性にショックを受けるというか……。なぜ彼が、ボクのことが嫌いだとしても別にいいです。いいですが、なぜそれをみなさんの前で言うのか理解できないです。なんだろうな……。ボクはカッとなって「クソッ」とかそういう変な子どもじみた発言はするかもしれないですが、誰かに対して侮辱するような、事を大きくするような発言はいままで1回もしたことがありません。日本人であろうが、ブラジル人であろうが、どこの国の人であろうが、いっさい言ったことはありません。

4年前、鹿島のダヴィ選手が森脇選手と言い合いになったあと退場になったことがある。

後半15分、鹿島アントラーズのFWダヴィが浦和レッズのDF森脇良太を小突くと、松尾一主審は両者にイエローカードを提示した。ダヴィは直前にも繰り返しの違反で警告を受けており、これで退場となった。「退場の前からうちのリズムでしたが、あの退場を機に、さらに余裕を持ってプレーできた。鹿島にとっては非常に痛い退場だったんじゃないかなと思います。こっちにとってはラッキーだったし、ゲームを進める上で大きなポイントだったと思います」と、森脇は言う。だが、その表情は決して『してやったり』というものではなかった。

退場になる前から、森脇はダヴィに「落ち着け」と語りかけていたのだという。

「向こうがかなりエキサイトしていましたからね。落ち着いて(試合を)やろうと。ポルトガル語で『カーマ、カーマ(落ち着け、落ち着け)』って、僕が唯一知っているボルトガル語なんですけど。プレーも(主審の)見ていないところで、かなり汚いことをやっていたので、そういうことはやめようと。最初に言い合いになったときにはチューされて…。チューされたときは、ビックリしましたよ」

(出典:ゲキサカ
△有名なダヴィキス事件があった試合。ダヴィ選手は森脇選手と言い合いの末、キスした試合だ。しかし、この記事を読む限り臭いに関するトラブルは見当たらない。言い合いがあったとしているので、そのときに言ったかもしれないが。小笠原選手はダヴィ選手についても「臭い」に類する暴言があったと言及している。ダヴィ選手に話を聞いてもいいかもしれない。

「カーマ」はポルトガル語で落ち着け、という意味。ニュアンス的に侮蔑の意味も含まれているか調べてみると意外な事実がわかった。
ポルトガル語で落ち着けは「calma」、カルマという。カーマは「cama」で「ベッド」や「寝床」の意味。
試合中ならベッドに行け、寝床に行けという感じだろうか。挑発と受け止めてもおかしくないかもしれない。ただ、差別発言ではないので森脇選手は悪くない。ダヴィ選手が冷静さを保てなかっただけのケースとなる。記事だけの情報だが。

繰り返しになるが海外では「臭い」をめぐる言動は差別の意図がなかったとしても人種差別になりうる。

追記:聴取が行われた

森脇選手、小笠原選手がJリーグ規律委員会から聞き取り調査を受けた。聴取はクラブの幹部を含めて個別で行われ、鹿島側は約1時間、浦和側は2時間近くに及んだという。小笠原選手は、クラブハウスに戻りこう話している。

「処分をしてほしいとかいうわけではなくて、事実を突き詰めるために、徹底的に検証して、明らかにしてほしい。今後、こういうことがないJリーグになることが一番重要なこと」と心境を明かした。クラブ幹部も「言いたいことはちゃんと伝わったと思いますし、あとはJリーグにお任せしたい」

(出典:日刊スポーツ)

いまも、浦和の森脇選手とクラブ側は「臭えんだよ、お前」は小笠原選手へのものだったとしている。

△森脇選手がジェスチャー付きで放った「臭えんだよお前」といわれた直後のレオシルバ選手。
言われた側の、被害者かもしれない選手に話を聞かないのだろうか。

2試合の出場停止

裁定が出た。

Jリーグから4日の鹿島戦で「くさい」という発言をしたとして2試合の出場停止処分を受けた浦和DF森脇良太が9日、さいたま市内のクラブハウスで取材に応じた。「心から謝罪をしなければいけない」と深々と頭を下げた一方で、鹿島の小笠原満男から指摘された、レオシルバへの差別的な発言や行動については「差別的な発言、言動、行動、そのようなことはなかったと、謝罪すると同じぐらい皆さんに伝えていきたい」と主張した。
処分はこの日までに開かれたJリーグの規律委員会で決定した。4日の浦和-鹿島の試合で小笠原は森脇がレオシルバに対して「くせえんだよ」と発言をしたと指摘。森脇は「ツバが飛んできて、『口がくさいんだよ』と言った」としていた。
騒動を受け、レオシルバ、小笠原をはじめ多くの人に不快な思いをさせたとして「このようなことがないように今後、襟を正した行動、言動をとっていかないといけないと思っております」と反省した。小笠原やレオシルバら鹿島側へは「チャンスがあれば、僕の口から謝罪をさせてもらいたいなという思いはあります」と語った。
ただ、一番の問題となっている差別的な発言や行動があったか、という点については森脇は一貫して否定した。「『差別の森脇』だと世間では理解されていますけど…。その中で理解してくださいと言うのは、もしかしたら難しいかもしれないですけど、そういう発言、言動、行動はなかったということは皆さん、理解していただければと思っております」と報道陣に訴えた。
小笠原が4日の試合後に報道陣に話した内容と食い違いがある点については「小笠原選手がどういう発言をしているか、全部を把握していない部分もあるので、何とも言えないですけど…。僕は僕の主張で、すべて嘘なく皆さんの前でしゃべっている」とした。また、自身の主張に変わりはないかという質問にも「今までメディアの皆さんともそうですけど、他の選手と触れあう中でも嘘をついて生きてきた人生ではないと自分では思っている」と言い切った。
Jリーグの黒田卓志フットボール本部長は「『くさい』という発言があったということは両者見解が一致している。その発言が侮辱的な発言であった」と説明した。森脇、小笠原の言い分の相違については「誰に対して言ったかは確認できなかった」としている。
Jリーグは不適切な発言をした疑いがあるとマッチコミッショナーより報告を受け、マッチコミッショナーおよび審判員からの報告書、試合映像を元に検証した上、7日には森脇、小笠原に対してヒアリングを行っていた。

(出典:デイリースポーツ)
驚くべき内容。森脇選手の言い分に沿った一方的な処分となった。差別の意図はなかった、というのは予想通り。差別するつもりで言ったなどと認める選手などいない。本人が差別する気持ちはなかったといえば、そうとしかいえない。映像を検証しても、「蹴ちらす」感覚だっただけで少なくとも「臭い」発言までは差別的な意図はなかったように感じられた。
注目はこの部分。

自身の主張に変わりはないかという質問にも「今までメディアの皆さんともそうですけど、他の選手と触れあう中でも嘘をついて生きてきた人生ではないと自分では思っている」と言い切った。

森脇選手は「臭えな、お前」は小笠原選手へのものだった、との主張を変えていないのだ。「お前だけは入ってくるんじゃねぇ、ボケ」と小笠原選手が言ったことも…。

小笠原選手とレオシルバ選手を怒鳴りつけ蹴散らそうとしたら、レオシルバ選手に怒鳴り返されてカッとなってつい「臭い」と言ってしまっただけの話じゃないのか?

レオシルバ選手へのものだったとなぜ言えないのか。臭いと言っちゃったけど差別するつもりはなかったと素直に謝れば済む話である。暴言は好戦的な性格からくるもので映像からも森脇選手の言い分は納得出来るものだった。
「小笠原選手に臭いと言った」この一点をのぞいて。この期に及んでみっともない。

Jリーグも…。

森脇、小笠原の言い分の相違については「誰に対して言ったかは確認できなかった」としている。

「誰に対して言ったかは確認できなかった」・・・。これで幕引き・・・。
Jリーグは両者の主張のみで裁定を下し、もっともそばにいた主審をふくめ映像の検証や過去にさかのぼる気もさらさらないようだ。
そこには、これ以上事を荒立てたくないという意図が見え隠れしている。
小笠原選手が望んだ常習性を含む真実が闇に葬られることになった。何を言ったのか、客観的な映像の検証も行われなかった。

△これで、いいのか。

レオシルバ選手がコメント

裁定を受けて、レオシルバ選手がコメントした。試合直後をのぞいては初めてとなる。

「どんな状況だろうと試合に向けた準備をすることが重要だった。こんなことで夜に眠れなくなったりはしない。僕は加害者ではなく被害者なので。ホームで勝って、GL1位で突破することがチームとしての目標。それに向かってやるだけだった」

(出典:スポーツ報知)
「僕は加害者ではなく被害者なので。」
Jリーグは、「被害者」と明言する選手に聴取は一切せず、森脇選手と小笠原選手の問題で片付けて幕引きした。
そもそも検証とは、加害者と被害者に聞くことから始まる。
小笠原選手とレオシルバ選手が処分よりも望んだ真相の究明。
Jリーグは何らかの思惑の元に真相に迫る検証を望まず、驚くべきスピードで闇に葬ってしまった。

映像を再々検証:レオシルバ選手は森脇選手に4回抗議のアピールをしていた

差別的な発言に近いような、似ているような発音だったのあれば、もっとレオ・シルバ選手がむき出しで怒ってくる。ボクはそう思います。彼の対応を見たら、そういうふうにはボクは思わなかったです。

森脇選手は、レオシルバ選手はむき出しで怒らなかったとしている。しかし、再度映像を検証すると4回、怒りを猛アピールするジェスチャーが確認できた。

1度目


△「臭い」発言前の大声と言葉に一瞬にして激怒。森脇選手は相手を怒らせる天才だ。

2度目


△「臭い」発言とジェスチャーを真似て抗議。

3度目


△右手に注目。森脇選手に向かって「なぜ自分に?」というアピールのジェスチャー

4度目


△森脇選手に向かって、外国人がよくやるジェスチャー。
別角度。

△こんな相手に伝わるように抗議のアピールをしているレオシルバ選手に対し森脇選手はこう言っている。

差別的な発言に近いような、似ているような発音だったのあれば、もっとレオ・シルバ選手がむき出しで怒ってくる。ボクはそう思います。彼の対応を見たら、そういうふうにはボクは思わなかったです。

レオシルバ選手は・・・

「誰でも過ちやミスはある。人に害を与えたらすぐに謝罪するべき。試合後にピッチで僕に対して謝るべきだった。処分が下されてその後、謝られても無意味だ。彼は僕自身に関わりのない人だし、今後も関わることはない。彼は彼で生きていけばいい」

小笠原選手は・・・

「謝罪の言葉の中で『今後、こういうことがないように気をつけます』とあった。自分はその言葉を信じたい。処分を求めたわけじゃなく、こういうことがないようにしてほしいと思った。これまでもダヴィやカイオがピッチでの言い争いの後、試合後、ロッカーで落ち込んで、悲しんで涙を流していたこともあった」

求められているのは処分ではなく何があったのか真相の究明だ。ど素人が世の中に出回っている映像を検証しても、売りことば(森脇)に買いことば(レオシルバ)に、買いことば(森脇)が「臭い」だったことくらいわかる。確認できなかったなどと、どの舌がいうのか。
被害者(と訴えている)の言葉に耳を傾けない検証など聞いたことがない。それこそ臭いものに蓋をする、人種差別ではないだろうか。

(日々つむ編集部)




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