夏の贈り物、桃、もも、ピーチ。言葉の響きだけでなんだか幸せな気持ちになります。でも、甘くて美味しいものを買いたいと思ってもどれを選んでいいのかイマイチわかっていない人も多いのでは?ぜんぜん甘くない、酸っぱくてカタイ桃をひとかじりしたときのガッカリ感といったら・・・。
赤い色が濃いことだけで桃を選んでるとしたら、アナタは本当に美味しい桃を選べていない可能性が大!
NHKあさイチで紹介していた情報をもとに、スーパーで並ぶ桃の中から本当に甘くて美味しい桃を見た目だけでわかる、その目利きの方法と桃を美しく切る方法なども合わせて解説します。
桃農家が伝授する美味しい桃の見分け方
スーパーなどに並ぶ桃の中から一番美味しい桃を見分ける方法は3つ。
・真ん丸のもの
・表面に果点があること
カタチが左右対称とはこういうことです。
縦に伸びているお尻のような割れ目を中央にして左右対称であること。
(画像引用:あさイチ画面スクリーンショット)
左右対称ではない、いびつな桃は生長過程で障害が出た可能性があり味にばらつきが出るんだとか。桃農家が言っているんだからマチガイナイ。
次に、美味しい条件は真ん丸なこと。真ん丸に近いほうが味にムラがなく全体が美味しくいただけます。
で、今回出演者が誰も知らなかった最大のポイント、それが・・・
果点
それは、まるで白いそばかすのような見た目。その名は「果点」。中身が熟してきて皮に亀裂が入ることでできる、まさに美味しいサイン。皮の表面全体に散らばっていればいるほど甘さが増していくというんです。果点だけに、まさに加点したくなる判断基準ですね。黄色や白っぽい桃は茶色、赤い桃は白く見えます。この果点、一見傷のように見えて敬遠しがち。いのっちも見た目が悪いので避けてたのに、と驚いていました。桃農家は一瞬にして甘いとわかるので果点が多いほうを手に取るそうです。
というわけで、お尻の縦線を境にして左右対称のもの、真ん丸、さらに果点の多いものを選べば店頭に並んでいる中で一番甘くて美味しいものにありつける可能性が高いということになります。
ほんと口が悪いですね。お許しください。
赤い色が濃いことで美味しい桃を選ぶのは間違い。赤い色は美味しさではなく食べごろの判断基準。果点はもぎる前、木の上に出来ているもので、もいだあとは時間をおいても増えません。一方、皮の色は熟すうちに濃くなっていきます。
・真ん丸のもの
・表面に果点があること
・赤い色が濃い(食べごろのサイン)
実は、果点のついた桃は木の上である程度成熟したから出来たもの。だから、店頭に並んだ時点ですでに食べごろなんだそうです。
つまり、果点のある桃は若すぎて甘くない「ハズレ」の可能性も低いということ。
普通のスーパーにも果点がついているものが売っていました。最高級品じゃなく、かつ同じ品種の中から選ぶ時は、この果点がついているものを選べば食べごろでより甘い桃を食べることができる可能性が高いんです。
ちなみに、桃は小ぶりでしたがめちゃくちゃ美味しかったです。やはり福島県の桃、サイコーです。
最高に美味しくなる桃の冷やし方
桃選びができたあとは、美味しい食べ方です。ポイントはどの程度冷やすか。桃の産地では、美味しく食べるための桃の冷やし方が真っ二つ!意見が分かれました。
・山梨〜常温のまま食べる
・福島・長野〜冷蔵庫で短時間冷やす
山梨の常温で食べてもきっと美味しいんでしょうが夏のフルーツはやっぱり冷やしてから食べたいですよね。あさイチが専門家のアドバイスや科学的な実験を経て導き出した結論は・・・
氷水で15分冷やす
桃は冷やしすぎると甘さより冷たさを舌が感じます。そこで冷んやりしているけど甘さを感じられる絶妙の冷やし方が氷水で15分冷やす。食べる前に香りも楽しめて、甘さもばっちり。桃が好きすぎて愛犬の名前を「ピーチ」にしたという、ももいろクローバーZの百田夏菜子さんも大絶賛していましたよ。
桃の食べ方
あさイチでは15分冷やしたあと、皮をむかずにそのまま食べていました。うぶ毛みたいなものが付いているし、そもそも皮を食べられるの?と思ってしまいましたが、実は皮の近くほど甘くて美味しいので桃の産地では皮ごと食べるのが常識なんだとか。
心配なのはなんといっても農薬やワックス。あさイチは農林水産省に問い合わせて、基準値の範囲内であれば問題ないと紹介していました。
・・・。
少しでも農薬が付いていたらイヤですよね。いつもの野菜洗いの専用水を使ってみました。
桃は皮ごと食べた方が美味しいというので洗ってみました。けっこう白濁したのでしっかり洗ったほうがいいかも。 pic.twitter.com/3tCzccAEzy
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2017年7月31日
△白濁しました。農薬を付着させるために使う展着剤の色「黄色」にはなっていません。農薬は大丈夫のようです。うぶ毛が取れたせいかもしれません。うぶ毛は食感に影響するので、皮ごと食べるときは最低でも水洗いする必要がありますね。
トマトはヤバい(黄色は農薬を付着させるために使う展着剤の色)。
ちなみに、常備している野菜洗いの専用水は愛犬にたべさせる食材を洗うときには必ず使っています。少しでも農薬が付いたものを与えるなんて考えられないですからね。赤ちゃんにもオススメですよ。
桃の切り方
老舗フルーツパーラー(NHKでは非公開でしたが高野フルーツパーラーでした)のシェフ直伝!桃の切り方も参考になりました。
あさイチでやっていた桃の切り方。ペティナイフで縦の割れ目に沿って1周。2周目は種を意識して、種の下にペティナイフの刃先を当てるイメージでくり抜く。 pic.twitter.com/uaNV12qUGM
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2017年7月31日
引用の範囲を守らなければならないのでトリキリでそのまんま紹介できません。というわけで、録画を何度もリピートしながら実際にやってみました。
種をしゃぶるほど残っていた果肉が少なく、キレイに取れました。
さすがは老舗!高野フルーツパーラーのワザは素晴らしいですね。
まとめ
ところで、桃のどこが一番美味しいか知ってます? 一番甘いのは枝と果実がくっついていた頭の反対側、お尻の部分です。高野フルーツパーラー方式で8つのくし形に切り分けると、頭とお尻の両方食べられるのでどれを食べても平等です。これを知ったときは高野フルーツパーラーの凄さを改めて感じましたね。どっちが甘いか気にしながら食べても楽しいですよ。
では、スーパーマーケットや八百屋さんで桃を選ぶときの目利き方法を再確認。
・真ん丸のもの
・表面に果点があること
・赤い色が濃い(食べごろのサイン)
見た目が悪いようにみえる果点こそ加点ポイント。カッテン(ガッテン)していただけましたか!
はい。
(日々つむ編集部)