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【オーストラリア】ジョニーデップの愛犬が殺処分になっても仕方ない豪の制度

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「ただちに米国に送還しなければ、2匹を安楽死させることになる」 ジョニーデップの愛犬2匹がオーストラリアで殺処分の危機に直面しています。もし愛犬が同じ目にあったら、当然命を守るために奔走するでしょう。ジョニデはどんな対応をとるのか。そもそもオーストラリアはなぜこんな安楽死せるという物騒な警告をしているのか。背景を調べたら驚きの理由が浮かび上がってきました。このニュース、台湾で流行している狂犬病の危機が迫る日本の愛犬家もけっして他人事ではありません。

ジョニー・デップの愛犬はピストル(Pistol)とブー(Boo)

ジョニーデップが溺愛している愛犬は2匹のヨークシャテリア、ピストル(pistol)とブー(Boo)。海外のメディアサイトでも大きく報じられています。


可愛がっています。


どっちがピストルでどっちがブーなんでしょう。いずれにせよ、キャワユイ♪

ジョニデの愛犬は無許可で入国していた

事の経緯はこうです。

デップさんは映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作の撮影のためオーストラリアに滞在中だが、プライベートジェットで先月ブリスベーン(Brisbane)に到着した際、連れてきたヨークシャーテリアの愛犬2匹について税関に申告せずに入国していた。

出典:AFPBB NEWS
ジョニデ、そりゃあダメよ~ダメダメ!といいたくなりますがオーストラリアもお粗末のような。なぜならこちら。

オーストラリアは国内への疫病の侵入を防ぐため厳しい動物検疫制度を設けている。ジョイス農相は「ジョニー・デップだからといって、わが国の法律の対象外になるわけではない」「ただちに米国に送還しなければ、2匹を安楽死させることになる」と報道陣に語った。

つまり厳しい動物検閲制度をすり抜けて2匹の犬がオーストラリア国内に入国したことになります。当局が把握したのはジョニデが愛犬たちをトリミングに連れて行ったのを目撃されたから。これでは検閲制度の意味がありません。空港で愛犬の存在を知られていれば対応もできたはずで殺処分はちょっと厳しすぎるのでは? なんだかジョニデの肩をもちたくもなります。でも、調べていくともっと怖ろしい事実が明らかになってきました。

オーストラリアが狂犬病注射をしない理由

狂犬病を例にとってみると、オーストラリアには予防接種の義務がありません。毎年義務付けている日本との大きな違いです。なぜか? 狂犬病が発症した場合、すぐ分かるようにするためです。予防接種で抵抗力を高くするよりも、低くすることで万が一発生した場合ただちに見つけることができる、という考え方なのです。これ、何を意味するかわかりますか? 

狂犬病が出た個体が住む地域の犬を強制的に隔離、必要に応じて殺処分するのです。

 日本でたびたびおきている鳥インフルエンザの対応と同じ。鶏舎のニワトリに行われる大量の殺処分が飼い犬に対して行われるのです。ゾッとします。だから狂犬病の予防注射ではなく水際で防ごうというオーストラリアは、ジョニデの愛犬2匹が入国したことに大慌てだったわけです。この狂犬病対策、日本も他人事ではありません。

終わっていない狂犬病の恐怖。台湾で大流行

2年前、台湾で52年ぶりに狂犬病の感染が判明。その数は300匹以上にのぼりました。これを受け厚生省では様々な対策をとっています。

厚労省は今年8月、都道府県などに狂犬病検査の実施要領を通知。各都道府県で、極度の興奮や歩行不能などの異常行動や、人にかみつくなどの危害に及んだ犬や野生動物について、感染の有無を確認する作業を進めている。

狂犬病 狂犬病ウイルスが原因の感染症。犬やアライグマ、タヌキなど全ての哺乳類がかかり、かまれた時に唾液に潜むウイルスで感染。人が発症すると精神錯乱などに陥りほぼ100%死亡するため、発症前に直ちにワクチンなどを投与し治療する。

出典:ヨミウリオンライン
狂犬病は過去のものではなくいつ発生してもおかしくない、それが日本の現状なのです。

まとめ

日本はオーストラリアほど水際での検閲は厳しくなく、完全には機能していないのが現状です。 狂犬病は致死率ほぼ100%という最恐の感染症です。世界ではいまも5万人以上の犬が狂犬病で命を落としています。価値観やや手抜きで狂犬病の予防注射を打たない飼い主もいます。もし日本で発生したらどんな対策がとられるのでしょう。オーストラリアなら周辺に住む犬は感染していなくても隔離です。考えただけでも恐ろしくなってきますよね。

 とりあえず、ジョニーデップさん、ルールなんですから2匹の愛犬連れてアメリカに戻ってください。

(日々つむ編集部)









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