大のオトナなのにお金がたまりません。これからやってくる愛犬の老後と自分の老後、不安です。だから不安が襲ってきたら別のこと考えるようにしています。きょうを生きられれば、それでいいじゃない。
・・・。
東京にタロイモは落ちていません。南の島ではないんです。都会で生き抜くには最低限のお金が必要。それに気づいたのがここ1,2年のこと。
お・そ・す・ぎです。
かといって今から何ができるというのでしょう。と嘆いていたらエステの先生が「読みなさい」とある本を薦めてくれました。
山崎元,大橋弘祐「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください」
わたしはkindle(電子書籍)で購入。
中身はこんな感じ。
編集者がお金のプロ(山崎元先生)にお金にまつわる様々な疑問をぶつけていく内容です。対談形式なので、とにかく読みやすいし分かりやすい。保険は入るな、その理由を明解に説明してくれます。自分の懐事情に照らし合わせて考えさせられました。定期預金よりはマシな貯蓄先、どこだと思います?
定期預金よりマシな預け先
冒頭「貯金はありません」とカミングアウトしましたが、いやいや少しはありますよ(笑)。
△貯蓄先の銀行です。
1億は貯まってるはずです。円ではなくジンバブエドルですけどね。
いま、こうした貯金や定期預金より、オススメは個人向け国債。
銀行と国のどっちが先に潰れるか?といったら国より銀行。途中で解約しない限り元本保証なので減ることはない、という論理らしいんです。
国債なんて選択肢ゼロでしたね。知らない人が多いのではないでしょうか。
金融商品は「壷」と一緒
国債ねえ・・・。日本は借金が莫大だし日本円を持っているのは危険なのでは?
その通り!と日本が破綻しても安全な金融商品を勧めてくるのが金融業界の人たち。それを先生はこう言います。
先生「そんなの、壷と一緒だから」
先生 「あなたには悪い霊がついています。だからこの壷を買ったほうがいいです」って売りつけるのと一緒」
先生 「お金を正しく運用したかったら銀行には近づかないほうがいい」
銀行のビジネスモデルは金持ちには投資させて手数料をもらう。貧乏人には借金させて金利をもらう。だから、サラリーマンには家を買わせてローンを組ませ、定年になって退職金が出たら手数料の高い投資信託を勧める。銀行の窓口で金融商品を買ってはいけない。
先生 「客が得するものじゃなくて自分たちが得するものを売ろうとするのよ」
聞き手の著者と同じように難しいことがわからない金融素人には本当なの?と思うことばかり。保険もです。
保険に入らなくていい理由
貯金はあまりありませんが保険には入っています。いつ体を壊すかわからないですからね。毎月決まった金額を払い続けています。
・・・。
入らなくていいらしいです。
保険料は保険会社の利益がのってくるので「損な賭け」。入院しても、健康保険に入っていれば高額療養制度」を受けられるので保険適用の範囲内であれば毎月払う金額の上限が決まっている。医療保険やがん保険には入らず、その分貯蓄の回したほうがいい。ただ、家族がいて、自分が死んだとき家族が路頭に迷う場合は別。
他にも、知っておいたほうがいいお金にまつわる知識がわかりやすく説明しています。
お金は必要
愛犬やじぶんの老後の不安を少しでも解消してくれる運用先はどこか、具体例を教えてくれています。すべて真に受けることはありませんが、明解な選択肢を教えてくれたとおもいました。本を読み終えてこれは「お金の断捨離だ」とも感じました。お金のことがシンプルに整理されていきます。難しいことはわからないけれどお金のことをちょっとでも知りたい方、目を通してみてはいかがでしょう。
(日々つむ編集部)