首都高が2016年4月1日から値上がりする(予定)。利用者の一人として悲しいお知らせだ。ちょっと前までは一律700円だった。それが930円になり、今度は最大料金が1300円になるという。行ったら戻らなきゃならないので往復2600円だ。2600円って!
これを3人前食べてコーヒーを飲んでもお釣りが来るぞ(笹塚ロビンのハンバーグスパゲッティ750円コーヒー250円)
ただ、距離によっては得する場合もあるので、よく利用する方はチェックしておくことをおすすめしたい。いつも利用するルートの距離を計算したところ、高速の入り口を一つ先延ばしにするだけで得になったぞ。
タクシー型から量り売り型へ!新料金の中身は?
詳細は首都高のホームページにある「4月(予定)からの首都高の新たな料金(案)について」で明らかにされている。「(予定)と(案)」という書き方にツッコミ対策の入念さがうかがえる。
新料金のグラフ。普通車の例だ。グラフをよく見てほしい。新料金はこれまでのタクシー型から量り売り型へ。
旧料金 | 新料金 |
普通車の場合、6kmごとの料金距離に応じて加算(5段階)
6km以下510円、12km以下610円、18km以下720円、24km以下は820円、24kmを超えると上限の930円
|
0.1km毎の料金距離に応じて10円単位で加算 |
これはETCの料金。現金支払いだと何キロ乗ろうと1300円。2キロ乗っても40キロ乗っても1300円になる。グラフを見ると、ETCなら5キロまでは最低料金の300円。5キロ以降100メートル毎に10円単位で料金がアップしていく。10円ずつではなく10円単位。0.1km×10円ではないのでお間違いなく。問題はここから。
損得の分岐点は「24.6キロ」か
グラフを見ると、新料金が現行の930円を超える分岐点が距離24キロ近辺だということがわかる。5キロまで300円で25キロのちょっと手前で 930円とクロスしている。最低料金5キロ300円から930円に増えるまで24キロ。つまり630円を19で割ってみる。すると33.157円になる。10円単位なので端数の1円以下を切り捨て30円とすると19キロで570円。これに最低料金の300円を足すと870円になる。ん?60円計算が合わない。いや距離を合わせると、正確な損得の分岐点が24,6キロになる。数学2にはキツい。ふう〜。
もう一度グラフを見てほしい。
次は1300円になるラインだ。グラフを見るとだいたい36,7キロすぎ。37キロとしよう。最初の5キロ300円を除き、1000円を32で割ってにる。すると31.25円。32キロ×30円は960円。300円足して1260円。つまり、37.4キロが1300円に達するラインということになる。ふう〜〜〜。
では、どうやって距離を確かめればいいのか。
首都高の距離を確認する方法
首都高のサイトで距離と料金を確認することができる。
(画像引用:首都高の料金ガイドブックより)
「首都高」検索して「首都高ドライバーズサイト」をクリック。「料金・ルート案内」から出発地と到着地の入力すると料金と距離が表示される。よく使うルートを見ると25.2キロ(幡ヶ谷〜浮島)。現行料金より60円高くなってしまった。絶妙なラインをついてくるなあ。
軽自動車がお得!車種区分が細くなる
さらに、車種によっても料金が変わってくる。
普通車1とすると、軽自動車は0.8。つまり、2割も安いことになる
軽自動車の最大料金は1080円。中型車は1380円などとなっている。
損得のライン3行まとめ
- 新料金と現行料金(930円)の損益分岐点は24.6キロ
- 上限1300円に達するのは37.4キロ
- 軽自動車は料金が2割お得になる
計算は公式なものではない。もっと細かい計算式なのかもしれないし、そもそも算数がまちがっている可能性もある。ざっくりとした目安だと考えてほしい。今後さらに変更される可能性はあるので出かける予定のある人は首都高のホームページをチェックしてみてはいかがだろうか。財布は中身は寒くなるばかりなり。春なのに。
(日々つむ編集部)