春、大学や会社の歓迎会などでお酒を飲む機会が増えるシーズンがやってきます。一方で後を絶たないのが大量飲酒による死亡事故。未来のある学生が命を落とすニュースを耳にするたびに胸が痛みます。
もし子供がお酒に弱かったとしたら?
そこで、今回は「強いか弱いかお酒の体質」がわかる3つのやり方を紹介。大人になった子供のためにできること、やってあげられることがあるんです。
お酒に強いのか?弱いのか
?
日本には昔からお酒は徐々に強くなっていくもの、という誤解が根強く残っています。でも飲めない人は飲めないんです。自分の子供や孫がアルコールに強いのか弱いのか知っていれば、もし飲めない体質なら酒宴でどう振る舞えばいいかアドバイスすることもできます。より具体的にリスクを防ぐ飲み方や振る舞い方もアドバイスできますよね。まずは体質を自覚させることが何より大切なんです。
すぐできるやり方は3通り
子供はアルコールに強いか?弱いか?これから紹介するのは子供が未成年でもできるものがあります。
アルコールと絆創膏があればすぐできる
2.東大式ALDH2表現型スクリーニングテスト
すぐできる
3.アルコール感受性遺伝子検査キット
商品を購入し結果は日にちがかかる
3.はちょっと時間がかかりますが、最も確実な方法です。
では、見ていきましょう。
1.パッチテスト
消毒用アルコールと絆創膏さえあればすぐにできます。つまみにもなる「梅ぼし純」でお世話になってます、ASAHIのサイトにやり方がのっています。
STEP1.70%のエタノール(消毒用アルコール)を2~3滴、絆創膏(薬剤のついていないもの)にしみこませる。
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STEP2.上腕の内側など皮膚の柔らかいところに貼る。
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STEP3.7分後に絆創膏をはがし、皮膚の色を見る。
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STEP4.さらに10分後に(すなわち最初に貼ってから17分後)皮膚の色を見る。
(出典:ASAHI)
・STEP4で貼った部分が赤くなったら「お酒に弱い体質」
・STEP3.4でどちらも変化がなかったら「お酒が普通に飲める体質」
ポイントは貼ってから7分後と17分後。
(出典:ASAHI)
同じ原理を利用した商品も販売されています。
買ってみました。
中身はこんな感じ。
説明書を読みます。
赤くなればなるほど飲めない体質のようです。
やってみました。
この商品は20分待ちます。
20分経ったので剥がします。
何も色が変わりません。
「飲める ほどほどに」。遺伝子型はNN型、飲める体質のようです。お酒を飲まなくても確認できるのでこれは未成年向きですね。では、成人している子供がお酒を飲んでいるのを見て、弱いかもしれないと不安に感じた方、もっと簡単な方法があります。
2.東大式ALDH2表現型スクリーニングテスト
アルコールが飲めるかどうか、「東大式ALDH2表現型スクリーニングテスト」と呼ばれるテストがネット上で話題になっています。合計値が+(プラス)ならお酒に強い、-(マイナス)ならお酒に弱い体質だそうです。
やってみました。
顔以外の部分が赤くなる→出ない1.20
かゆくなる→ 出ない0.38
めまいがする→出ない0.25
眠くなる→時々でる0.36
頭が痛くなる→時々でる0.07
頭の中が打つように感じる→時々でる0.62
汗をかく→時々でる1.43
心臓がドキドキする→0.26
吐き気がする→時々でる0.19
寒気がする→0.14
息が苦しくなる→-0.19
結果は+13.66。飲める体質のようです。これがマイナスなら飲めない体質かもしれません。子供に聞かなくても飲む機会があれば観察して計算することは難しくないでしょう。
もっと確実に知りたいという方、遺伝子検査はどうでしょう。
3.アルコール感受性遺伝子検査キット
爪や口の粘膜を送るだけで飲めるか否か遺伝子で白黒つけられます。
●分析の流れ・・専用綿棒で口腔粘膜を採取して、同意書とアンケート飲酒習慣チェック(AUDIT)を記入の上、付属の封筒に入れて分析センターへお送り頂くだけです。■分析レポートともにタイプ別の遺伝子カードが付いてきます。●遺伝子カードの種類(1)白型(依存症リスクが最も高い大酒飲みタイプ)(2)緑型(つい飲み過ぎてしまう大酒飲みタイプ)(3)橙型(飲酒によるリスクが最も高いタイプ)(4)黄型(飲酒によるリスクが高いタイプ)(5)赤型(お酒を受けつけない完全下戸タイプ)の5種類の中からあなたのタイプに合わせた遺伝子カードを分析結果とともにお送りいたします。
(出典:EBS)
遺伝子的に飲めないタイプだとわかれば、酒の席でも相手にはっきり伝えることができます。それでも無理に飲ませる相手なら今後は距離を置く付き合い方などの判断もできるでしょう。
まとめ
お酒はじぶんの定量を知った上で楽しくたしなむもの。飲めなければ向き合い方も変わってきます。飲めるかどうかすらわからないまま、子供を社会や大学という野に放つなんてリスクがありすぎます。
成長した子供のために親ができることが、まだあるんです。
釈由美子さんの愛犬は日本酒が入ったおちょこに鼻を突っ込んでなめたことが原因で亡くなりました。なめる程度でも絶対与えないようにしましょう。
(日々つむ編集部)