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【防犯対策】子供を犯罪から守れ「名前を書く(記名)」注意が必要な持ち物リストの境界線

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埼玉県朝霞市で起きた誘拐事件。容疑者は面識のない少女にフルネームで声をかけ連れ去ったと話している。なぜ面識がないのに声をかけることができたのか?実は、少女の後をつけ、玄関先の傘に書かれていた名前から確認したという。持ち物に名前を書くのは当たり前、という常識がゆらぐ事態ではないだろうか。一気に不安に感じる家族もいるはずだ。調べてみると、書いていいもの、注意が必要なものの境界線があった。防犯対策のポイントともに参考にしてほしい。

とかちん
ぼくらワンコも他人事じゃないぞ。そりゃ名前呼ばれたら寄ってくもの

名前を書くとき注意すべき境界線は?

防犯会社のセコムによると、持ち物に名前を書く「位置」に大切な防犯ポイントになるという。

名前が知られると、不審者からの声かけのきっかけになりかねません。「◯◯ちゃん」と親しげに名前を呼びかけられたら、知り合いと勘違いして気を許してしまう可能性もあるのではないでしょうか。

(出典:セコム)

朝霞で起きた誘拐事件も傘に書かれた名前がきっかけとなってしまった。持ち物の記名には、注意基準がはっきりとしている境界線がある。

ポイント
「外から見えるか、見えないか」

教科書やノート、鉛筆などはランドセルの中にしまう。つまり外から見えないものなので名前をわかりやく書いてOK。
一方、外から見えるものは注意が必要だ。

<記名に注意が必要な持ち物>
・ランドセル
・通学帽
・上履き袋
・体操着袋
・サブバッグ(手提げ袋など)
・防犯ブザー
・ハンカチやティッシュ(移動ポケット)
・衣服や靴

(出典:セコム)
セコムの情報をもとに朝日新聞が図解。

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(画像引用:朝日新聞

さらなる注意が必要な持ち物もある。

手提げバッグや上履き袋の底面に名前を書いている子を見かけますが、向きによっては見えてしまうことがあります。
また、ハンカチやティッシュは子どもが落としやすいものなので、名前の書き方に工夫が必要です。実際、ハンカチを落とした直後に名前を呼びかけられたお子さんもいます。

(出典:セコム)
ハンカチなら失くしてもたかが知れている。名前は書かないほうがいいのではないだろうか。さらに、名前の書き方にも注意が必要だという。

▼ 記名に注意が必要な持ち物の「名前の書き方」
ランドセルや手提げバッグ、上履き袋や体操着袋などは、お子さんが直接持ち歩くものはなるべく内側に名前を書くようにして、外側からは見えない工夫をしましょう。通学帽は、つばや側面に名前を書くのではなく、かぶったら隠れる場所がいいでしょう。ネームタグが付いているものもありますが、片側だけ縫い付けられているものだとかぶり方によっては外から見えてしまうことがあります。そのようなタグは、四方を縫い付けてめくれないように固定すると安心ですね。防犯ブザーのように記名が隠れにくいものや、子どもがパッと見て探せないと困るものは、名前の代わりに、「★」や「◎」、あるいは子どもが好きなキャラクターの形など子どもが判別しやすいマークを書き込むのがおすすめです。

(出典:セコム
どうしても名前を書く場合は、外からは隠れる場所。自分のものとわかるマークやイニシャルはいいアイデアではないだろうか。このやり方だと不審者に名前を知られることもない。

▼ 「名前を知られる」リスクは子どもの持ち物だけじゃない!
リスクがともなうのは、持ち物に対する記名だけではありません。玄関の表札、家の外に置いてある自転車や遊具などから、お子さんの名前や住所などの個人情報が漏れる可能性もあります。「玄関の表札も!?」と思う方もいらっしゃると思いますが、なかには何週間もかけて子どもを尾行するなど、用意周到に情報を集めて子どもを狙うケースもあるので、油断はできません。表札の表示は可能ならば苗字だけにして、家族のフルネームを記載するのは避けた方が安心です。子どもの名前や住所を知られないようにすることが、安全のためにはとても大切です。

(出典:セコム)
フルネームが書かれている表札はよく見かける。子供がいる場合は苗字程度にとどめておくことが防犯上、安心だろう。

子供を犯罪から守る連れ去り対策は?

TBS「ひるおび」では、元神奈川県警の小川泰平さんが子供の連れ去りを防ぐ具体的な対策を話していた。

子供の連れ去り対策
1防犯指導の徹底、防犯ブザーの携帯
2通学路の死角など確認
3警察や地域コミュニティーとの連携

防犯ブザーは出かける時は必ず携帯する。不審者が狙いやすいのは、登下校中。決まった時間に同じルートを通るからだ。通学路に死角はないか、親の目で見て確認しておくこと。「高い塀」や「周囲が田畑」などひと気のないところも死角となる。「子供110番」などのステッカーがはってある家でもどういった人が住んでいるか知らなければ飛び込んでいけない。普段からコミュニティーを取っておくことが大事となる。

子供に教えるべき4つの約束

警察のサイトに、親が子供に繰り返して教えるべき4つの約束があったので紹介。

1.知らない人についていかない

こういう言葉に気を付けよう。

「犬を一緒にさがして・・・」
「○○駅はどっちにあるの?一緒に行ってくれない?・・・」
「お家の人(お母さん)が呼んでるから一緒に行こう・・・」
「おもちゃを買ってあげるよ。一緒に遊ぼう・・・」

2.ひとりで遊ばない

* 年少者は、保護者の目の届くところで遊ばせましょう。
* 複数で遊んでいれば、仲間が大人に危険を知らせることができます。

3.外に出掛けるときは、おうちの人に

* 誰と遊ぶか(勉強するか等)
* どこで遊ぶか(勉強するか等)
* 何時ころ帰ってくるかを言って出掛ける。
約束の時間に帰ってこない時、探す場所の見当をつけることができます。

4.連れていかれそうになったら大声で「たすけてー!」と叫ぶ。

声を出す訓練を普段からさせましょう。

(出典:警視庁

3行まとめ

・外から見える持ち物は名前を書かない
・記名は名前ではなくマークやイニシャルにする
・防犯ブザーを持たせる

ベトナム人の少女が何者かに連れ去られ命を落とすなど、痛ましい事件が後を絶たない。
大切な子供のために出来ること=「防犯対策への意識」を高めていこう。

愛犬にも当てはまるリスク

目を離したすきに飼い犬が連れ去られたという話を耳にした。ドッグランでは「この前盗まれた○○ちゃんに似てない?」と疑われたこともある。違いますよ、というのもなんだか煩わしくて黙っていたが。

悲しいかな、いつ盗まれてもおかしくないのが現実。かわいいと近づいてくる人、撫でてくれる人がいっぱいる。が、安易に飼い犬の名前を呼んじゃいけない、教えちゃいけない時代になっているのかもしれない。

とかちん
わんこの扱いに慣れてるかどうかは手の差し伸べ方でもわかるけどな

うちでも犬飼ってたんですよ〜という人の、手の差し伸べ方で一つのフィルターにはなる。世知辛い世の中になってしまったが愛犬や子供を守るために、100%信じない、警戒心は常に意識しておくこと、が大事となっている。

(日々つむ編集部)






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