赤ちゃんや幼い子供がいる方、犬や猫などのぺットを買っている方が車中泊をされています。テレビで二人の子供を抱えた両親が避難所を離れ車中泊を決めた様子を見て胸が痛みました。子供が泣き止まず迷惑をかけたから、という理由でした。これからサバイバルが始まりますと言ったパパ。狭くても気が楽、といっても病気になっては意味がありません。
心配なニュースが入ってきました。
エコノミー症候群で3人意識不明 車中泊が原因か 熊本 https://t.co/SEYCvQnKZu
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2016年4月18日
エコノミークラス症候群は予想されていたことでしたが、また繰り返されてしまいました。自分だけは大丈夫と思わず、マメに運動をすることが病気を防ぐコツです。本当にコワイ病気ですがちょっと気をつけることで防げる病気でもあります。以前、20代だったサッカーの高原直泰選手がかかったことでも話題になりました。老若男女、起こりうる病気なんです。
エコノミークラス症候群とは?
NHK朝の情報番組「あさイチ」によると、エコノミークラス症候群は長時間同じ体勢でいることで足に静脈に血栓ができて肺の血管を詰まらせてしまう病気。肺に詰まると突然死の危険があります。18日夜の時点で18人が発症し3人が意識不明に。72時間後から増えると言われているのでピタリと合致。今後ますます増えることが予想されます。
原因〜長時間同じ姿勢でいること
どんな人が?〜年齢に関係なく起こる
対策〜・水分を取る ・足の位置を高くして寝る ・2、3時間に一度は歩く
もし、あなたが車中で何時間も同じ姿勢でいたとしたら、体の中でこんなことが起きているかもしれません。
2.血液がドロドロになって塊になっている(水分補給せず)
特になりやすい人は?
誰にでも起こりうる病気ですが、特に気をつけてほしいタイプがいます。
・糖尿病の人
・下肢静脈瘤を有している人
・40歳以上の女性
・背が低い人
・タバコを吸う人
旅行者血栓症(エコノミークラス症候群)になりやすい人は、血栓が出来やすい人です。メタボリック症候群をはじめとした生活習慣病の人、例えば肥満、糖尿病、下肢静脈瘤などを有している人は、注意が必要です。又、40歳以上の女性、背が低い人、タバコを吸う人なども注意が必要です。
(出典:大塚製薬)
では、どうすればいいのでしょうか。
長時間座っている時の運動
エコノミー症候群、72時間超で増加 足首回すのが有効 https://t.co/r68bwT4o2z
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) 2016年4月18日
朝日新聞の
災害時の肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)に詳しい榛沢(はんざわ)和彦・新潟大講師(心臓血管外科)は「72時間を超えると、発症リスクが高まる」と指摘。予防のために「小まめに水を飲み、歩いてほしい。雨で歩くのが難しければ、足首を回すなど足の体操やふくらはぎのマッサージを」と話す。
肺塞栓症は、避難所や自家用車の中で、長時間いすに座った姿勢でいると、ふくらはぎの静脈などにできた血の塊(血栓)が肺の血管で詰まって生じる。血液が全身に回らず、突然死の原因になる。
砂をつかむように足の指をにぎるように動かすのもいい。「高齢者には、家族や周りの人が、ふくらはぎを下からに上にマッサージしてほしい」
(引用:朝日新聞)
記事で紹介しているのは、長時間座っている時の運動です。車内でもシートを倒していないときは当てはまります。
2.足首をゆっくり回す
3.ふくらはぎを足首から膝にかけて揉む
(膝に足首を押し当て滑らせる)
3が分かりにくいですね。カッコ内と別の運動かと思いました。
やってみました。
エコノミークラス症候群を防ぐ運動1.つま先を上げ下げする https://t.co/U0lBJgqOUd
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年4月18日
エコノミークラス症候群を防ぐ運動2.足首をゆっくり回す https://t.co/Cby8zImblE
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年4月18日
エコノミークラス症候群を防ぐ運動3.ふからはぎを足首からひざにかけて揉む(ひざに足首を押し当て滑らせる)by朝日新聞 https://t.co/EWCpRisxt6
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年4月18日
ようは、足を動かして血行をよくすることです。ふくらはぎは足の心臓=ポンプと言われているそうなので、特にふくらはぎを揉んだりバタつかせたりすると効果的。
JALの対策
航空会社のJALでも気をつけることなど様々な対策をHPで公開しています。
予防対策は
運動は朝日新聞の記事とほぼ同じですね。
・適度な水分を取りましょう。
・アルコールは飲みすぎないようにしましょう。
・ゆったりとした服装で搭乗してください。
(出典:JAL)
機内で流している体操動画
インフライト体操という快適な空の旅をするためのリフレッシュ方法を動画でご紹介します。実際に機内で観られる動画です。
こちら
残念ながらスマホでは見られませんでした。
イナバウアー体操
ガッテンではイナバウアー体操なる運動を紹介していました。
2.息を吸いながら反り返り、息を吐きながら元に戻す。
3.2の動作と同時に、つま先をゆっくりと上げて、下げるを繰り返す。
(出典:ためしてガッテン)
これも車の中でやりやすいのではないでしょうか。寝転んだ状態で手足をバタバタさせたり、ただ歩くだけだけでも効果があります。
役立ちたい!避難生活が楽になる裏ワザSP - NHK ガッテン! 避難所での「今」の暮らしを、少しでも健康・快適にするための役立ちワザを一挙公開!これまで避難所暮らしでの肺炎やエコノミークラス症候群などの予防法は・・・ https://t.co/DH7Csc4lMv
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年4月19日
3行まとめ
・下半身を中心に2、3時間おきに適度な運動をする
・こまめに水分を取る
・ちゃんと横になれるスペースで寝る
いかがでしたか。長期に及ぶ可能性がある避難生活。車中泊は予想以上に体への負担がかかります。できるだけ早い時期に平らなスペースで横になれる場所を確保することをオススメします。
愛犬も飼い主も、命あればこそですよ。
(日々つむ編集部)