おじいちゃんとおばあちゃんのお小遣いをアテにしている、そこの孫!いつまでも元気と思うなよ。いい加減お小遣いをあげる側になりやがれ! ・・・でもま、孫に頼られるのも嬉しいもの。
そんなじいちゃんばあちゃんの弱みに付け込む孫がプレゼントしたくなるスタンプを紹介しておこう。今回だけだぞ!
これは、ことしはじめに話題をさらったLINEスタンプ、その名も「団塊の世代」。昭和な画風と「まずいよ脱脂粉乳」「宇宙のたびいってきます」など、どんなやり取りで使うか悩みそうなシュールが一言が話題となり、2万セット以上売れる大ヒットとなった。
このスタンプを制作したのは、なんと72歳のスタンプ職人田澤誠司(Seiji Tazawa)さん。72歳!
田澤さん、こちらでインタビューに答え、始めたきっかけについてこう話している。
のんびりとした茨城弁がよく似合う、いかにも好々爺といった印象の田澤さんがLINEスタンプの制作&販売を始めたのは、LINEがクリエイターズマーケット(※一般のクリエイターが制作したスタンプを世界中のLINEユーザーに販売できるプラットフォーム)をスタートさせた2014年のこと。長年勤めた大手メーカーを退職し、趣味で描き始めたイラストを見たお孫さんに勧められたのがきっかけという。
「サラリーマン時代は生産設備の管理をやっていたんだけど、現場で安全指導をするときに、言葉だけじゃ興味を持ってもらえないと思ってネ。紙芝居みたいなのをつくってたんですョ。それが絵を描き始めたきっかけ。会社辞めてからは、芸能人とかの似顔絵を描いてたんだけど、どうせ絵を描くなら『LINEスタンプ』ってのにすれば、小遣い稼ぎになるからって孫に言われてねェ」
(引用:TIME&Space)
孫に勧められて始めたという田澤さん、旺盛な創作欲はとどまるところを知らず、これまでに世に送り出したスタンプは30作以上!どれもオリジナリティがあって面白いのだが、そのなかのたった一つのスタンプに釘付けになってしまった。
「祖父母と孫との会話にお節介じいじ&ばあば」と題されたスタンプ。
30種類の1つがコレだ。
・・・援助します!
孫に勧められて始めたというLINEスタンプ職人の道。で、援助します!
実際にせびられた経験がなければ出てこないであろう、援助します!
巧妙すぎる孫の手口。おそらくお金を貸して、とはストレートに一言も言わない。アレコレ理由をつけてお金がないことをさりげなくアピールしているだけ。察したばあちゃんは・・・
まるで打ち出の小槌。こんな魔法のスタンプがあっただろうか。
文字を打ち込んで返信するだけでもきっと大変だろう、おじいちゃんとおばあちゃん。でも安心してほしい。
お礼の返信もワンクリック!
ただし、こんなスタンプもあることをお忘れなく。
実体験に基づくであろうこのスタンプを誕生させた田澤さんはこんなことを言っている。
「オレみたいに残りの人生が少なくなった人間だから言えることもあってサ。まずひとつは"自分で出来ないって決めちゃダメ"ってこと。年寄りにはスマホなんて使えないって思ってしまったら、スタンプをつくろうなんて考えなかったわけでしょ? スタンプをつくるときだって『こんなの売れないよなァ』なんて決めつけてはダメで、とにかく出してみないと結果がわからない。なんでもやってみないとダメなの。
何事も遅すぎるということはないのである。生きている中で今が一番若い。人生を楽しもう♪
ただし・・・
お小遣いをせびられても、断るときはきっぱりと断る勇気を!
祖父母と孫との会話にお節介じいじ&ばあば - LINE STORE https://t.co/PX2soe42oo
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年6月15日
(日々つむ編集部)