10分どん兵衛以来、マキタスポーツが気になって仕方がない。10分どん兵衛とは、熱湯を注いだ後の待ち時間を仕様の5分ではなく、2倍の10分待つ常識破りの作り方。麺は柔らかめでもっちり、つゆは程よい舌触りまで下がり、油揚げにいたっては究極のふっくらジューシーさを手にいれるという、まさに画期的なグルメが話題となった。
△マキタさん、他にも隠し持ってるんちゃいまっかー?
そう思ってアンテナを張りめぐらせていたある日、食のエンターテイメント誌「dancyu」に新たなマキタレシピが公開されているではないか。
しかもカレー!
・
・kindle版〜
dancyu7月号カレー特集号で、マキタスポーツが自らカレーを作っているのだ。
その名も「引き算カレー」。

(画像引用:dancyu2016年7月号内の記事)
そそられる。凝ったスパイスもいらないお手軽レシピこれは作らないわけにはいかないだろう。というわけで、なるべく忠実に作ってみた。結果は・・・
あれ?まさかの不味い。
どうつくろうとそこそこ旨くなるはずのカレーが不味い。イマイチ度、もとい今一度記事とにらめっこしながら検証していくうち、引き算カレーが足し算カレーになってきたぞ。
追記:2017年2月14日のバレンタインデーにNHK「あさイチ」で時短ハヤウマカレーを特集。マキタスポーツの引き算カレーが紹介されていました。明日のカレーがすぐできる時短ワザ、参考にしてほしいぞ!
引き算カレー
マキタスポーツの引き算カレーとは、家カレーのこと。
方程式にすると
「こだわりカレー」ー「よけいな手間」=引き算カレー
となる。
スパイスの調合などにこだわるなど凝ったカレーを作り続けてきたが、海の家のいい加減なカレーがうまくて家カレーに戻ることを決意したという。そして出来上がったのが引き算カレー。
材料
材料です。
鶏もも肉 2枚(500g)
豚ひき肉 200g
ジャガイモ 3個
玉ねぎ 2個半
にんじん 2本
しょうがのすりおろし 大さじ4
にんにく(みじん切り) 大さじ2
野菜ジュース 200ml
りんご(すりおろし) 1/4個
カレールウ 2種類
クミンシード 適宜
ガラムマサラ 適宜
カレー粉 適宜
サラダ油 適宜
隠し味 故障、しょうゆ ウスターソースなど
材料は割とフツー。
クミンとガラムマサラ、あとはガラムマサラくらいか、珍しいのは。
レシピ工程の見出し
工程にちょいちょいワザが出てくる。
2〜ジャガイモは茹でるだけ
3〜玉ねぎは炒めない
4〜芋の湯で汁はちびちび入れる
5〜野菜ジュースでショートカット
6〜クミンを入れる
7〜肉は後から足す
8〜しみじみ食べる
では、画像と動画で分かりやすく再現していこう。
画像付きレシピ
最初は鳥もも肉の下ごしらえから。
下ごしらえ
まずは下ごしらえ。
一口大に切ったもも肉ににんにくと生姜、カレー粉を入れて下味をつける。
手で揉むとよく絡む。
1野菜を切る
記事はテキトーと見出しが付いていたがその意味は深い。
不揃いに切ることで「食感の違い」「味に深み」が出るという。
2ジャガイモを茹でる
ジャガイモは別に煮る。15分くらい。茹で汁を使うのでとっておく。
3玉ねぎは炒めない
大さじ1の油を入れ生姜ニンニクを軽く炒める。
香りが出てきたらひき肉を加えて炒める。色が変わったら人参と玉ねぎを入れる。炒め時間は10分ほど。
4芋の茹で汁をちびちび入れる
お湯や水ではなく「芋の湯で汁」を全部入れる。4、5回に分けて「沸騰させては入れる」を繰り返す。具と味が馴染みやすいらしい。芋は蓋をして揺すっておくと粉吹き芋になる。
5野菜ジュースを入れる
野菜ジュース、すりおろしたリンゴ、残りの生姜、ニンニクを入れる。火を止めたら2種類のルゥーを入れる。
6クミン、ガラムマサラを入れる
クミンとガラムマサラ、好みでカレー粉を入れる。
7鳥もも肉を焼く
下ごしらえしておいた鶏モモを焼いていく。
これで、完成。
いただきます!
はっきりいってちょっと不味い。なぜだろう。不味くなる要素は何もないはずなのに・・・。
考えられる失敗ポイント
なぜ美味しくないのか考えうる原因をまとめてみた。
・新じゃがいもを使った
・新じゃがいもの皮をむいていない
・じゃがいもの茹で汁
・2種類のルーの選択ミス
ちなみに、公式サイトには本物のマキタカレーが載っていた。
公式ブログの記事
あさイチでは絶賛されていた
NHKのあさイチでも引き算カレーを紹介していた。いろいろな時短ワザも。例えば10分で玉ねぎをあめ色にするワザ。あめ色玉ねぎといえば弱火で目を離さず時間がかかるイメージがあるが・・・。
そのワザとは、強火で10分放置すること。焦げないの?それが焦げないらしい。
作り方もシンプル
・刻んだ玉ねぎ1個(200g)を入れる
・すぐに塩を入れる
・平らにならして3分放置
・3分後、軽く混ぜる
・水を入れる
・9分で再び水を入れる
・水分を飛ばせば完成
ポイントは塩。塩の作用で玉ねぎの水分が出て早く火が通るんだとか。
△正確にいうと、10分放置はしていない。平らにならしたり水分を飛ばすときに鍋をあおったりしていた。でも、このワザは使える。あとは甘酒を入れてもコクがある煮込みカレーになるそうだ。
△肝心のマキターカレーは?
材料と作り方は全く同じ。あさイチでは材料が「スパイス各種」などざっくり紹介されていたので先ほどのレシピを参考にどうぞ。
試食したイノッチや坂下千里子さんが大絶賛。2日目にかんじられる秘密は「じゃがいものの煮汁」にあると解説していた。乳化が進むという。
まとめ
茹で汁や野菜ジュース、不揃いの野菜などのワザですぐ二日目のカレーになるとのことだったが期待外れ。たぶん、じゃがいもを皮つきの新じゃがにしたところが失敗の原因。「皮」が足を引っ張った可能性が高い。本来のレシピとはちがう唯一の部分なのでこれから作ろうと思った方は反面教師にしてほしい。
ちなみに、二日目からは格段に美味しくなった。記事では、もっと詳しくレシピが書いてあるので興味が出た人はdancyuを買っていただければ幸いだ。dancyuの回し者じゃないがな!
明日の新宿ロフトでのライブでマキタスポーツ監修「とっておきの辛いスープ(カレー)」が完成しました!先着30食分です!お早めに!※盛り付けはイメージです #flyordie #tokyopod pic.twitter.com/GQ6WPwS4g6
— Fly or Die (@FlyorDie_office) 2015年11月19日
いつか、本物の引き算カレーを食べてみたい。
ごちそうさま!
(日々つむ編集部)