「動物の処分1匹につき78円。動物の命の価値がたったの78円でしかないように思えて胸が張りさけそうになった。そして、とても怖くなった。」
これは2012年に12歳の少女が書いた作文だ。3行でまとめた内容はこんなかんじ。
・かわいがっていた近所の野良猫が子猫を産んだ
・でも子猫は保健所に連れていかれた
・毎年20万匹以上の動物が一匹あたり78円で殺処分されることを知り悲しくなった
この作文を通して殺処分の現実を知ってほしい。共感した有志たちが集まり絵本などを作るクラウドファンディングを実施。目標額に達し本当に絵本が発売されることになったという。
みなさまのおかげで、当初の予定を大幅に超えたご支援をいただくことができ、無事に絵本を出版する運びになりました。この度は本当にありがとうございました。
絵本発売日が確定しましたら、改めてホームページ等に報告させていただきます。
また、クラウドファンディングは終了しましたが、ご支援をご希望される方は下記までお問い合わせいただけますと幸いです
「78円の命」に合わせて78円で発売されるらしいです。78円!赤字じゃないですか?
作文は、内容や朗読時の表現力を競う市の大会で最優秀賞を獲得し、市の一部の学校で道徳教材にもなった。昨夏、豊橋市在住の漫画家が作文を漫画にし、インターネットで発表。戸塚さんらの目に留まった。
戸塚さんらは、作文を絵本化する構想を温めていた愛護団体を支援するため、プロジェクトを発足させた。ネットで資金を集めるクラウドファンディングのサイト「GREEN FUNDING by T−SITE」で3月末まで寄付を募る。谷山さんは取材に「全国には殺処分がゼロの地域もある。みんなが目指してほしい」と期待を寄せる。
(出典:毎日新聞)
殺処分の現実
作文では20万匹以上という記述がありますが、現在は半分にまで減っているようです。
<犬猫の殺処分> 環境省によると、全国の犬猫の殺処分数(2014年度)は10万1338匹に上る。新たな飼い主を見つける民間や行政の取り組みもあり、10年前の約4分の1に減った。猫は7万9745匹で、6割近くが子猫。犬は2万1593匹。殺処分にかかる費用は自治体によって異なるが、インターネット上では、1匹当たりに換算して「78円」などとする記述がある。
(出典:東京新聞)
しかし、殺処分ゼロは実現していないのが現実。
「78円の命」全文
プロジェクトの主旨に準じて
「78円の命」
近所に捨てネコがいる。
そのネコは目がくりっとしていて、しっぽがくるっと曲がっている。
かわいい声をあげていつも私についてくる。真っ黒なネコだったので、魔女の宅急便から『キキ』と勝手に名付けてかわいがった。
人なつっこい性格からいつの間にか近所の人気者になっていった。子ネコだったキキも2年たった頃にうれしい出来事があった。
赤ちゃんを産んだのだ。
でもキキは捨てネコだったので、行き場所のない子ネコたちを近所の鈴木さんが預かってくれた。
毎日のように子ネコを見に行って、まるで自分の飼いネコのようにかわいがった。ある日、突然子ネコの姿が見えなくなった。
そこで鈴木さんに尋ねてみると、「○○センターに連れて行ったよ」と、うつむきながら言った。私はうまく聞き取れず、何を言っているか分からなかったが、
たぶん新しい飼い主が見つかる所に連れて行って幸せに暮らせるんだなと思った。次の日、学校でこのことを友達に話したら「保健所だろ?それ殺されちゃうよ」といった。
私はむきになって言い返した。「そんなはずない。絶対幸せになってるよ」殺されちゃうという言葉がみょうに心にひっかかり、授業中も保健所の事で頭がいっぱいだった。
走って家に帰ると、急いでパソコンの前に座った。『保健所』で検索するとそこには想像もできないざんこくなことがたくさんのっていた。
飼い主から見捨てられた動物は日付ごとにおりに入れられ、そこで3日の間、飼い主をひたすら待ち続けるのだ。
そして飼い主が見つからなかった時には、死が待っている。
10匹単位で小さな穴に押し込められ、二酸化炭素が送り込まれる。
数分もがき、苦しみ、死んだ後はごみのようにすぐに焼かれてしまうのだ。動物の処分1匹につき78円。
動物の命の価値がたったの78円でしかないように思えて胸が張りさけそうになった。
そして、とても怖くなった。
残念ながら、友達の話は本当だった。調べなければ良かったと後悔した。現実には年間20万匹以上の動物がこんなにも悲しい運命にある事を知り、さらに大きなショックを受けた。
動物とはいえ、人間がかけがえのない命を勝手にうばってしまってもいいのだろうか。
もちろん人間にも、どうしても動物を育てられない理由があるのは分かっている。
一体どうすればいいのか分からなくなった。キキがずっと鳴いている。大きな声で鳴いている。
いなくなった赤ちゃんを探しているのだろうか。
鳴き叫ぶその声を聞くたびに、パソコンで見た映像が頭に浮かび、
いてもたってもいられなくなり眠れない夜が続いた。キキのかわいい声もいつの間にかガラガラ声に変わり、切なくなった。
言葉が分かるなら話をしたい。私はキキをぎゅっと抱きしめた。最近キキの姿を見かけなくなった。
もしかしてキキも保健所に連れて行かれたのかと一瞬ひやっとした。それから1週間後、おなかに包帯を巻いたキキを見かけた。
鈴木さんがこれから赤ちゃんを産めない体に手術をしてくれたのだ。
私は心から感謝した。
この先キキも赤ちゃんも捨てられずにすむという安心した気持ちと、
鈴木さん家のネコになってしまったんだというさみしい気持ちとで複雑だった。
正直、とてもうらやましかった。命を守るのは私が考えるほど簡単なことではない。かわいいと思うだけでは動物は育てられない。
生き物を飼うということは1つの命にきちんと責任を持つことだ。
おもちゃのように捨ててはいけない。
だから、ちゃんと最期まで育ててやれるという自信がなければ飼ってはいけない事を学んだ。今も近所には何匹かの捨てネコがいる。
私はこのネコたちをかわいがってもいいのかどうか、ずっと悩んでいる
(引用:78円の命プロジェクト)
野良猫を可愛がっていいものか悩んでいる、で結ばれる作文。可愛がってもいい取り組みが行われてることをご存知だろうか。
ジバニャンの耳
子供たちに大人気の「妖怪ウォッチ」。
着々とLEVEL5 VISIONの準備が進んでます。ステージではジバニャンや新妖怪も登場しちゃうかも。お見逃しなく!http://t.co/RB5Jw3doCH pic.twitter.com/KFnMAXIxFG
— 日野晃博 (@AkihiroHino) 2015年4月7日
看板キャラクター「ジバニャン」の耳が欠けているが実は、去勢した証という説があるのだ。
日本では、野良猫を避妊・去勢した目印としてV字に耳をカットしている。日々つむ編集部の近所でも見かけたことがある。一瞬虐待?と思ったけれど調べてみたら殺処分を減らす取り組みの一つだと知って考えを改めた。これは海外でも行われているそうだ。
動物の殺処分=78円。
この数字を、あなたはどう感じるだろうか。
(日々つむ編集部)
ちなみに妖怪ウォッチ「ぷにぷに」になってるんですね。スマホのゲームで遊べます。
あの「妖怪ウォッチ」が ”ぷにっ”とパズルでスマホゲームに! ジバニャンやコマさんなど、みんなが大好きな妖怪が ぷにぷに感が気持ちいい“妖怪ぷに”になったよ! タップで消して、つなげて大きく! ぷにぷに感がクセになる! 【あそびかた】 各ステージに登場する敵妖怪をやっつけるとクリア! 攻撃は上から落ちてくる“妖怪ぷに”をタップして消すだけ。 つなげると“でかぷに”に変化! フィーバーやコンボで大ダメージのチャンス! 妖怪はそれぞれ必殺技を持っているから うまく使って敵を倒そう。 敵の妖怪を倒すとともだちになることがあるよ。 たくさんの妖怪を集めて遊んでみよう!
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