世界中で社会現象を巻き起こしている人気ゲームアプリ「Pokemon GO」。いまいちその実態がわからないまま、ニュースになりやすい危険な側面ばかりが注目されているが、ついに日本政府の内閣サイバーセキュリティセンターが日本版が配信を前に注意事項を記したチラシを発表した。
何が書いてあるのか一つ一つ、噛み砕いていくので参考にしてほしい。自分は遊ばない場合でも具体的なアドバイスができるようになるはずだ。
ツイッターで告知
ni( ^s^)c < 「#ポケモンGO」のリリースに先立ちまして、内閣サイバーセキュリティセンターより「おねがい」をお送りします。
みんながニコニコと安全に楽しめるように、ぜひ周りの方々、そして子供たちにお伝えくださいね♪ pic.twitter.com/cNc0QCvaA8— NISC@みんなのサイバー天気予報 (@nisc_forecast) 2016年7月20日
これが内閣サイバーセキュリティセンターのツイート。チラシ用に作成したとのこと。
タイトル
タイトルは「「ポケモントレーナーのみんなへおねがい」。
子供向けになっている。小見出しがこちら。
「ロケット団だけでなく、みんなの行く手にはさまざまなトラブルが待ち受けています。みんなが楽しくニコニコとゲームを楽しめるように、以下のことについて協力してね!」
ロケット団とは、ゲームやアニメなどのポケモンシリーズに登場する悪の組織のこと。仮面ライダーシリーズならショッカーみたいなもの。
注意喚起は9つの項目に分かれている。
では、一つずつ見ていこう。
1.個人情報を守ろう
トレーナー登録するときは、本名とは違う、いかしたニックネームをつけましょう。ニックネームに本名がわかるものを使うと、あなたを追いかけようとする人が出てくるかも。SNSに写真を投稿するときは、家の近くのものはやめておきましょう。家が特定されます。また、写真にはGPS情報が付かないように設定しましょう。
2.偽アプリ、チートツール注意
人が多く集まるコンテンツは、悪いハッカーには絶好のターゲット!マルウェア(ウイルス)入りの偽アプリがあったり、攻撃のいとぐちになるチートツールも登場するでしょう。「裏技があるからここを見て!」というのも罠かも。また、アプリは公式ストアから正規のものを利用しましょう。
<リンク>
ポケモンGO公式サイト
Niantic公式サイト
3.お天気アプリは必ず入れよう
外で遊ぶゲームだからこそ、天候には十分注意しましょう!警報を受診できるお天気アプリは必ず入れて、警報などが出た場合はハンティングはお休みしまししょう。特に「特別警報」は「ただちに命を守る行動」が求められます。また海岸沿いの探索は常に避難場所を気にかけましょう。
4.熱中症を警戒しよう
炎天下を歩きまわるときは「熱中症」を警戒しましょう。熱中症の症状をよく勉強して理解し、定期的に日陰での休憩や、塩分を含む水分摂取を行いましょう。水だけを飲んでいては×です。帽子や日傘などは有効です。汗をかくときスマホを服の中に入れていると湿気が入ってしまいますが、みなさんはスマホを手に持つので大丈夫ですね。
5.予備の電池を持とう
位置情報ゲームは常にGPS情報を利用するので、大量に電池を消費します。そのためいつもより早く電池切れになってしまいます。スマホはゲームだけでなく重要な連絡手段でもあるので、電池切れで電話ができなくなったりしないように、予備の電池(モバイルバッテリー)や充電器を持ち歩きましょう。休憩時にコンセントを使わせてもらえるなら、きちんと許可を取ってこまめに充電を行いましょう。無断利用はダメです。
6.予備の連絡手段を準備しよう
スマホの電池がなくなって電話をかけられなくなった時のために、テレフォンカードを持ち、公衆電話の使い方を調べておきましょう。子供たちだけで出かけるときは、迷子になってしまったときのため、出発前にパパかママに全身の写真を撮ってもらっておきましょう。探してもらうときに、特徴を伝えてもらいやすくなります。
7.危険な場所には立ち入らない
すでに開始されている国では、ゲームをやりながら歩いていて、車に轢かれたり、池に落ちたり、蛇にかまれたり、強盗にあったりという事件が起きています。地形や治安が危険な場所には立ち入らないようにしましょう。国によって発砲事件も起きていますし、カメラを向けただけで拘束される場所もあるので海外では注意しましょう
8.会おうという人を警戒しよう
ゲームにかこつけて会おうという人には十分に警戒してください。どうしても会わないといけない時は、大人と一緒に行きましょう。また人気のない場所での探索は避けましょう。別の意味でのモンスターがいるかもしれません。
9.歩きスマホは×ですよ
歩きスマホをしていてたくさんの事故が起こっています。駅のホームでは電車に接触して怪我をした例もあります。歩きスマホは大変危険なのです。ゲームにはモンスターが現れるとスマホが震えるモードもあるそうですから有効活用して、震えたら立ち止まり、周りを確認してから見るようにしましょう。自転車に乗りながらのプレイももちろんダメですよ。
ちょっとした凹みとか段差とか、地盤が緩んでるところとかスマホ見てたら分からないじゃない。スマホ見るなら立ち止まること。クセをつけてほしいわね/speech_bubble]
日本政府がゲームアプリ一つで注意喚起するのはきわめて異例。それだけ想定外の事態が起こりうる可能性があるということです。マクドナルドの関与も決まって身近さが増している反面、すぐそこに危険が潜んでいることも知っておこう。
(日々つむ編集部)