京王百貨店(新宿)で開催されている「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が7階の大催場で始まった(2017年1月12日~24日まで)。

というわけで13日で売り上げウン億円!日本最大級の規模を誇る物産展の巨人「京王の駅弁大会」を調べ尽くしてみた。いちばん気に入ったのは究極のB級唐揚げ「大阪唐揚げ」だったぞ。
京王百貨店の駅弁大会2017今年のおすすめは大阪唐揚げ!森駅のいかめしや551の豚まんと並ぶ定番になる予感
では、京王百貨店が発信している初心者向けの情報を元に後悔しない駅弁選びを伝授していくぞ。
チラシの読み方
京王百貨店の駅弁大会を知り尽くす常連は言う。
チラシを制するものが駅弁大会を制す
と。あながち間違いではない。ふらっといけばいつでもお目当ての駅弁にありつける・・そんな甘い世界ではないからだ。チラシに描かれている表示を理解しておこう。
・輸送〜全国から当日輸送されてくる。輸送の手段などや出荷時刻が異なることから商品によって到着時刻がまちまち。天候によっては届かないこともある。
・店内調理〜実演は行わないが店内で調理している。つまり出来立てに近い味を味わえる。
・整理券〜午後到着分の商品は午前10時から会場内の「総合案内(D1)」ブースにおいて整理券を配布。午後3時入荷なら、午前10時に整理券を受け取り、午後3時以降に再び訪れ商品を受け取らなければならない。
つまり、輸送系の整理券はハードルが高いと覚えておこう。この基本を押さえた上で攻略法を練っていこう。
京王の駅弁攻略法その1:チラシを「熟読」しつつ自分の「目」を信じる
京王百貨店では特設サイトで駅弁大会にまつわる様々な情報を発信している。
駅弁大会2017特設サイトはこちら。
【その1】 折込チラシを見ながら、プランを立てよう!
「会場を歩きながら、気に入ったお弁当を買おう」と思って行くと、かなりの混雑で希望通りの駅弁に出会えない可能性も。あらかじめ折込チラシや本サイトをチェックして、お目当てをいくつか決めて行くのがおすすめです!
「これだけは買いたい」という駅弁を決めて、その販売場所をだいたい把握して行けば、比較的スムーズにお買い物できますよ。
ワンポイントアドバイス
複数購入する場合は、折込チラシの「会場案内図」を見て、購入する順番をあらかじめ決めておけば、よりスムーズです!

△1500円の駅弁。
△650円の日常弁当。
京王の駅弁攻略法その2:人気駅弁は「タイミング」でフライングゲット
【その2】 買いやすいタイミングを攻略して、人気駅弁を入手!
会期中は常に混雑していると言っても過言ではありませんが、しいて言うなら、狙い目は平日の午後。人気駅弁は朝から気合いを入れて挑めば、あとでラクができるかもしれません。 また、実演駅弁のブースでは、混雑時になると時間指定した整理券を配布することもあります。キャンセルが出た場合には、その都度販売されるため、人気駅弁を思いがけず入手できるチャンスも。気になる駅弁のブースはこまめにチェックしましょう。
京王の駅弁攻略法その3:夕方以降は「実演駅弁」を狙え
【その3】 仕事帰りなら、定番人気の「実演」販売が狙い目!
夕方以降になると、数に限りがあって消費期限のある「輸送駅弁」は、品切れが目立ちます。もしもお目当ての「輸送駅弁」が売り切れていたら、「実演」の駅弁をチェックしてみましょう。定番人気の駅弁は相当数を作り続けているため、夕方以降でも手に入ることが多いのです。ただし、混雑の状況によっては具材やご飯がなくなり、販売を終了する店舗も増えますので注意してください。
ワンポイントアドバイス
会期中、2回以上来場することが可能な場合は、実演駅弁の日、輸送駅弁の日と分けて購入するのもおすすめ。コーナーが分かれているため、効率的に買い物ができます!
・「輸送駅弁」〜ご当地の調理場でいつも通りに作った駅弁を鉄道や空輸で運んで7階の催事場に持ち込んだ駅弁
京王の駅弁攻略法その4:狙い撃ちするな
【その4】 買い出しを頼まれたら、第2・第3希望まで忘れずに!
オフィスの仲間や家族から買い出しを頼まれたときは、第2・第3希望まで聞いておくのがポイント。当日現地から運ばれる「輸送駅弁」は、交通事情などにより遅れる場合があるため、頼まれた駅弁が到着していなかったり、予想外の大行列だったときのために、保険をかけておけば慌てずに済みます。ワンポイントアドバイス
数が多い場合は、2人以上で分担するのがおすすめ!特に、実演駅弁と輸送駅弁のどちらも購入する場合は、輸送駅弁コーナー入場の待ち時間によって時間を大きくロスし、限られた時間内に希望のものを買えない可能性が高まります。
△海苔のり弁、限定300食。
【駅弁2015】「マツコの知らない駅弁の世界」の本当にウマい駅弁はコレでした
△JR郡山駅 福豆屋「海苔のりべん」


※海苔のり弁はふだん東京駅の「祭」で購入可能。ただし、輸送駅弁なので運に左右されるが・・・。
「スーパー新和のやつや」・・・と大阪人絶賛「大阪唐揚げ」
今回、串揚げやさんも出展している。「大阪くしよし本店」で、「森駅いかめし」の向かい側、奥の壁際に出展している。(それにしても森駅のいかめしはいつも同じ場所なのはナゾ)最近は全国の物産展に進出し始めているらしい。ここで大当たりだったのが唐揚げ。
張り紙をしてあったのだが、こちらの店では衣にクロワッサンの生地を使用しているとのこと。食べてみると、薄いながらもサクッとした食感があり油っぽさやしつこさも感じられない。冷めてもおいしい。
△300gのボリュームで1080円のお得セット。海鮮駅弁が物足りないと感じたときに買っておいたら頼もしい助っ人になってくれるはずだ。
輸送駅弁
D1売り場「台湾鉄道 パイコー弁当」2200円
高い!と思うかもしれないがステンレスの容器と巾着が含まれているため。
八角のきいた鶏肉や卵が絶品。
食べて無い人は食べておいて損は無し。
D1売り場「有田焼カレー」 1600円
カレーも美味しいことは美味しいが狙いはこれ。
△カレーが入っていた有田焼の器。汁物のおかずを入れるのにちょうどいい塩梅。1600円と値ははるが、もう2年使っているので元は取れているはずだ。
同じように、どんぶり目的で今年も購入。
△2年前と今年のもの。ことしの丼付きは鳥取かにめしだった。正直丼が付いてなかったら買っていない。
△サイズが小ぶりで具沢山の味噌汁や麺類でもちょうどよく使い勝手抜群。
D1売り場「熊本人吉駅 栗めし」1100円
マツコの知らない世界で取り上げられ、マツコさんが絶賛していた駅弁の一つ。その時の記事がこちら。人吉駅で立ち売りを続ける菖蒲(しょうぶ)さんが21日と22日の2日間限定で来場し駅弁の受け渡しを実演してくれるとのこと。
そのほか、マツコ関連でいえば、「鹿児島本線折尾駅のかしわめし」、櫻井寛さんが駅弁の頂点に選んだ「宮島口駅 うえの あなごめし弁当」も。二つとも販売予定時刻は午後2時頃。D1で販売する整理券なので開店直後にゲットして再び並ばなければならないパターン。2回訪れるかキャンセル待ちを狙うしかないだろう。
実演駅弁
B6売り場「長崎 鯨カツ弁当」1080円
クジラの味が懐かしい人は絶対食べておいて損はない。値段も手頃なのが嬉しい。行列も2、3人ほどで穴場。
A6売り場「摩周の豚丼ミックス」1280円
初登場!摩周駅の豚丼駅弁が登場。ヘタな牛肉弁当を買うなら豚にいくべし。帯広生まれの豚丼は道産子のソウルフード。ご飯がススムくんです。
C2売り場「富士屋ホテル アップルパイ」594円
多くの著名人が愛した富士屋ホテルのスイーツ。アップルパイは駅弁のあとのデザートにぴったり。
ちらしは1面より裏面
いかがだっただろうか。チラシの1面は名物の対決企画で間違いなく行列ができるが「実演」モノなので並べば買える。食べたいと思えば並ぼう。ただし、もし時間がない場合は、並ばなくても買えるものを先に買っておくこと。
例えば、今回おすすめした「富士屋ホテルのアップルパイ」→「海苔のり弁」→「摩周の豚丼ミックス」→「くしよしの唐揚げ300g」→「551の豚まん(並ぶ)」といった具合。
もし2人なら、551の豚まんに並ぶ人と、富士屋からくしよしの唐揚げまで並ばずに買えるコースに分かれて購入すればより効率的だ。
もっともダメなのは、あてもなくウロウロするパターン。迷いに迷った挙句選んだ駅弁はたいてい失敗に終わる。あっちにすればよかったと後悔しがちだ。
「いづう」の鯖の押し寿司や奥久慈しゃも弁当などの定番、久慈駅のじぇじぇじぇ!磯の宝弁当も悪くない。唐揚げのように思い出込みでハマる味もあるはずだ。そういう出会いがあるのも駅弁の魅力。
年に一度の駅弁まつり、何回足を運んでも新しい発見があって楽しいぞ。
(日々つむ編集部)