林修先生の番組「今でしょ!講座」で、夏前に知っておきたい医学的ダイエット講座を特集。
それは「臓器別ダイエット」なるもの。
臓器の仕組みを利用した最新ダイエットだという。
臓器は「胃」「脳」「腸」「胆のう」の4つ。
日々の習慣としてできそうなものにしぼって、4つのダイエット法をまとめておこう。
臓器別ダイエットとは
その1「胃」
胃は食欲をコントロールする臓器。ダイエットは胃から出る食物増進ホルモン「グレリン」をある方法でおさえるといいという。「グレリン」を出にくくするのはどうすればいいか?
それは睡眠時間の長さ
7〜8時間がもっとも出にくいという。
4時間以下なら肥満率が73%もアップ!
ダイエット法1つ目「ちゃんと寝る」
(参考:ヨミドクター)
その2「脳」
なぜリバウンドは起きるのか。それは脳がリバウンドのスイッチを持っているから。医学的な仕組みをすればリバウンドを防ぐことができるというんです。
・ダイエットで食事を減らす
・体に貯めていたエネルギー源が少なくなる
・脳が「やばい」「死ぬぞ」と信号を出す
・「倹約モード」スイッチオン!(少ないエネルギーで活動できる)
・あまり脂肪燃焼しなくてもいい体に変身
・痩せにくい体の完成
ダイエットの経験者ならご存知だろう。「太る」「停滞期」「リバウンド」のメカニズムはそれぞれ密接に繋がっているというのだ。
実験でやっていたメカニズムをテキストでまとめると?
なぜ太るのか
・胃100
・食事100
1日に必要な栄養100に対して食事100以上とるから太る
なぜ痩せるのか?
胃100
食事70
食事を30減らした分やせていく。
エネルギーが足りない分を脂肪から補充するから。
倹約モードのスイッチオン!
1か月で体重の5%以上痩せると脳が危機を感じて倹約モードに切り替わってしまう。
・100キロなら5キロ減
・90キロなら4.5キロ減
・80キロなら4キロ減
・70キロなら3.5キロ減
・60キロなら3キロ減
・50キロなら2.5キロ減
倹約モードになるどどうなるの?
胃70
食事70
倹約モードにより1日に必要な量が少なくなる。例えば100から70に切り替わる。
食事はダイエット中と同じ70。
70と70。
・
・
・
エネルギーが足りているので脂肪を補充しない。イコール痩せないということになる。
これがいわゆる停滞期。
リバウンドの仕組み
胃70
食事100
エネルギー+30×1ヶ月(倹約モード)=900ぶん太っていく。これが以前よりも太ってしまうメカニズム
倹約モードのときには痩せるためにはもっと食事の量を減らすしか道がないことになる。
脳に満腹感を与えリバウンドを防ぐ方法は?
脳は噛むことで満腹中枢が刺激される。この脳のメカニズムを利用したダイエット法がこちら。
・食事の15分前にガムを噛む
脳は何かを噛むと15分〜20分後にヒスタミンが分泌される。これが満腹中枢を刺激。満腹感を出してリバウンドを防ぐことができるという。
ちなみに、噛むのはガムじゃなくても噛み応えがあるものならOK。(するめやあたりめなど顎を使うもの)
皿を小さくする
(デルブーフ錯視)
<脳の機能を利用したダイエットまとめ>
・食事の15分前にガムを噛む
・小さい皿で満腹感をアップさせる
小さい皿作戦は「錯覚ダイエット」ともいわれている。
ダイエット法3選目「小さい皿にする」
その3「腸」
お腹が出ているのは腸が前に出ているから。腸を包む筋肉が緩んでいるので腸がせり出してしまうという。どうすれば「お腹を凹ませる」ことができるのか。
・腸腰筋(くびれ筋)を鍛える
といい。腸腰筋が衰えると猫背になりお腹がぽっこり。鍛えると内臓を包み込みくびれができるとのこと。鍛えるために専門家が提唱していたのはストレッチ。やり方はこうです。
・椅子に浅く座る
・足を肩幅くらいに広げる
・背筋を伸ばしてを前にあげる
・5秒かけて息を吐きながら背中を丸める
・5秒かけて息をすいながら戻す
・これを3回繰り返す
夏までにお腹を凹ませたい方はさらにストレッチ。
・椅子に深く座る
・足は90度に曲げる
・片足を5秒かけてゆっくり上げる
・5秒かけてゆっくりおろす
いずれも夕食の2時間後にやると効果的。筋肉の材料となるたんぱく質のエネルギーを活用できるとのこと。
その4「胆のう」
胆汁は食後に体内を巡り油を分解し、腸から吸収する手助けをするのが主な仕事。だが、別に細胞のミトコンドリアに脂肪をもやしてエネルギーをつくる指令もだしているという。
実は便の色=胆汁の色。胆汁は一回の排便で5%が排出され新しい胆汁が作られる。なので便秘はダイエットの大敵。便秘を解消し古い胆汁を出すことで脂肪燃焼の効率を上げることが期待できる。
では、なにをすればいいのか。
水溶性食物繊維を含む野菜を摂るといいという。
おすすめはらっきょう。
100gあたり水溶性食物繊維の含有量は?
・らっきょう18.6g
ただし、水溶性食物繊維は水に溶けやすいので酢などに漬けず生で食べるのがオススメ。
便秘を解消できればいいので、らっきょうは覚えておくだけでも。
まとめ
リバウンドのメカニズムは知ってるつもりだったのに、「へぇ〜」があったのは意外だった。知った気でいただけかもしれない。すぐマネできてやってみたいと思ったのは「15分前にガムを噛むこと」。皿は家族の協力が必要、ストレッチは忘れるパターン。
実践中の糖質制限ダイエットや8対16ダイエットでも、敵は脳の「倹約モード」を意識しておく必要がありそうだ。
(日々つむ編集部)