また高温多湿が大好物のアイツの季節がやってきました。
梅雨とともに増殖するカビ、お前のことや〜!
油断していると、キッチン、畳、壁、天井、玄関・・・ところかまわず現れ、あっという間に大増殖。カビ退治は一筋縄ではいきません。まさに、家の中にいる最凶の敵!
さあ、ことしはどんな手を使って立ち向かおう。 と、考えるフリをしながら結局見て見ぬフリをしてしまう、そこのワタシ。もとい、アナタ! 重い腰をあげたくなる最新のカビ撃退法がテレビで紹介されていたのでまとめました。
本当に役立つと思えた順に紹介するので、重い腰を上げない派はぜひ!参考にしてください。
実はマメに掃除する人ほどカビが繁殖しやすいというコワいハナシでしたよ(ゴクリ)
カビ退治!終結宣言「NHK・ガッテン!」
いつものことですが、どこよりも大きく出たのが「ガッテン!」。
カビ退治!ついに終結宣言 - NHK ガッテン! しつこくてキリがないお風呂場のカビ!実は一撃で全滅させる方法があった!アメリカで効果が実証済みのこのワザは、カビの唯一の弱点をつくために手間もお金もほとんどゼロ! https://t.co/35uLr02S27
— 日々を紡ぐてれび (@1102tv) 2016年6月23日
本当に合点(ガッテン)だ!と言いたくなるカビ退治法でした。
まずはお風呂のカビ退治から。
50度のシャワーを90秒間かける
森三中の村上さんが普段やっているお風呂の掃除を実践。洗剤をつけてゴシゴシこすっていました。そりゃこすりますよね。こすらないと落ちませんから。掃除熱心な人ほど毎日ゴシゴシこすってることでしょう。
すると専門家から衝撃の一言が。
「それはカビを生やすための掃除をしているようなもの」
そう、カビ増殖の原因はゴシゴシ洗い。表面に傷がつきカビがより深いところまで入り込んでしまうというのです。
(画像:ガッテン!番組のスゥリーンショット)
ちょっとした衝撃映像ですね。カビ取り剤を使ってもキレイになったのは表面だけ、という現実。
カビがタワシや歯ブラシでゴシゴシ掃除して出来た傷から入り込んでいるのがわかる。いくら掃除しても、ちゃっかりカビは生き延びていて増殖を繰り返しているのだ。
おそるおそる、お風呂の写真を撮ってみました。
・・・。
白色に見えるのはカビなのか、汚れなのか 黒色に見えるのは、カビなのか、汚れなのか
素人には判断できない。だが、カビあるいは汚れがこびりついている現実は間違いない。これをゴシゴシやり続けるとさらに頑固なカビ汚れになっていくということ。
じゃあ、どうすればいいのか?
正解は50度のシャワーを90秒間かける
カビは熱に弱い。 50度あればカビは5秒で死滅させることができるといいます。ただし死滅するのは表面だけ。さきほどの画像でカビが奥まで入り込んだのは0.2から0.3ミリ程度。これをカビを死滅させるには90秒かければいいそう。50度の熱が伝わって死滅させることができます。
しかし・・・。
カビは死んでも黒いまま。一見汚れが落ちてないように見えます。
ここで登場するのが市販のカビ取り剤。死滅したカビにかけると漂白作用で目地が白くなっていきます。
もちろん、こすってはダメ!
お酢を薄めて使うのもダメ。カビを撃退するどころかエサ(栄養分)になることがあるそうです。(原液なら有効の場合も)
お風呂の天井掃除
お風呂の天井はシャワーを真上にかけるカタチになるので注意。やけどのキケンがあります。
そこでススメていたのがクイックルワイパーなどの掃除用ワイパー。
ペーパータオルに消毒用アルコールをつけて掃除すればカビの繁殖をおさえることができます。だいたい1か月に1度でいいそうですよ。
エアコンのカビ退治
エアコンをかけてそのままにしておくと、内部が湿っている状態なのでカビの温床になってしまいます。
冷房後、1時間程度送風運転するこ
これでカビの繁殖を防ぐことができます。
ガッテン流お風呂のカビ撃退法まとめ
→熱が奥まで伝わるのでガンコなカビが死滅②カビ取り剤をかけてお湯で洗い流す
→カビ取り剤は掃除ではなく漂白に使うもの
③カビ予防は1週間に1度、5秒かけるればOK(カビは生えても表面だけに)
→カビは2度と生えてこない
カビキラーやカビハイターなどのカビ取り剤は掃除ではなく漂白に使う、と覚えておきます。
新築のお風呂でもカビが増殖するのは、ごしごし掃除してたことでカビが生きやすい環境を作ってしまったから。50度のシャワーを5秒間、これがお風呂のカビ退治の新常識ということになります。
2位:金スマ流カビ対策
金スマではカビが発生しやすい場所を4つ紹介していました。
お風呂場の天井
お風呂場でもっともカビが発生しやすいのが天井。床や壁を掃除しても天井で繁殖したカビが降ってきて再び増殖、いたちごっこなっているといいます。
ちなみに、床や壁の掃除は、ガッテンが全否定しているやり方でやっていました。
では、どうすればいいんだろうと見ていると、ガッテン!と同じ床拭き用の掃除グッズが登場しました。クイックルワイパー的なものです。ただし、ペーパータオルではなく雑巾にカビ取り剤をつけていました。
コレです。
整理しましょう。
お風呂の天井掃除
・ガッテン〜掃除用ワイパーにペーパータオルを装着し、消毒用アルコールをつけて拭く
・金スマ〜床拭き用の掃除グッズに雑巾を装着し、カビ取り剤をつけて拭く
クイックルワイパーに付けるものが「消毒用アルコール」か「カビ取り剤」かの違い。
掃除の間隔はガッテン!と同じ1か月に1度でOK。
さらに、お風呂上がりに水をまくといい、という巷のカビ対策も紹介していました。専門家は「浴室の温度をさげ、カビの繁殖を防ぐ」とオススメしていました。 しかし、ガッテン!の退治法を知ったあとでは
洗濯機の浴槽
洗濯機のカビ対策で絶対にやってはいけないことがあります。それは…
洗濯槽を洗濯物を入れると湿気がこもり、汚れも栄養となり、カビが繁殖するといいます。
では、対策です。
・洗濯が終わったらすぐ取り出しフタをあけて乾燥させておく
・洗濯槽クリーナーで掃除する
写真ではわかりにくいがドロドロ。得体の知れないものが浮きまくりでした。
冷蔵庫の野菜室
野菜を土がついたまま保存するとカビが増殖する原因になります。泥つきの野菜を冷蔵庫の野菜室に入れるのはキケンなんです。
よく水洗いしてからジップロップなどに入れて保存することで、カビを予防できます。
水道の蛇口
蛇口が黒ずんでいたらカビかもしれません。食器を洗うついでに掃除しておきましょう。
布団や枕
湿気を含むので布団や枕も繁殖しやすいです。
カビの中でも病原性が強いアスペルギルス・フミガータスが繁殖しやすいというから注意が必要。肺がカビだらけになり、呼吸不全を引き起こしてしまうこともあるといいます。
死者数はなんと年間1000人ほど。
これは、テレビ朝日のニュース番組「Jチャンネル」でも毒性の強いカビとして登場していました。その出元はエアコン。免疫の落ちた患者の肺に感染することがあるといいます。
アスペルギルス(こうじかび)とは?
酒や味噌などの醸造に使われるものから非常に強いカビ毒を作るものまで種類は様々。 毒性が強いものに感染すると重篤になる場合もあり肺炎で死亡する例も。
寝具は睡眠時間の分だけ過ごしている場所。
エアコンと合わせて気をつけたいところになります。定期的に天干しなどの対策を心がけたいですね。
カビから体を守るNHK「視点・論点」
NHK「視点・論点」では千葉大学の真菌医学研究センターの亀井克彦教授がカビで深刻な病気が起こる危険性について解説。 まとめました。
もっとも有名なカビの病気は?
水虫。
こいつはやっかいですね。命に関わる病気ではありませんが、治りづらいし、かゆいし、感染るし、ろくなもんじゃありません。
おもな内臓真菌症
カンジダ症、アスペルギルス症、クリプトコックス症、接合菌症など。
体の中で悪さをするカビたちです。右肩がりで年々増えているといいます。
そもそもなぜカビは「真菌」というの?
菌のなかでも人間の構造に近いから「真の菌」で真菌というそうです。水虫に代表されるように、治療が難しいといわれるのも人間の構造に近いため。
カビの三大病気
カビの病気は大きく3つに分けられます。
・感染症
・アレルギー
なかでも厄介なのが感染症とアレルギー。紹介していた病気は2つ。
・夏型過敏性肺炎
夏型過敏性肺炎。
アレルギー性の肺炎でトリコスポロンというカビが抗原。毎年500人以上が発病し徐々に肺が硬くなっていきます。
風通しや日当たりが悪い場所が大好物でお風呂にも潜んでいます。ピークから6〜10月。11月になると症状がおさまってきます。
・肺アスペルギルス症
肺アスペルギルス症。
感染症の肺炎。喫煙による肺の傷や軽い糖尿病の人などがかかりやすく、肺の傷んだところに入り込んで周囲の菌を溶かしつつ広がっていきます。毎年8000人が新たな患者に。咳、血痰、微熱などが出て次第に息が苦しくなっていきます。効果的な薬がないのが実情。進行すると命のキケンがあります。
病気を防ぐには?
カビをなくすことは不可能です。
カビが好む条件、湿った場所や餌になる汚れ、空気の淀みを作らないことが大事です。もちろんエアコンの清掃も。
日テレ「有吉ゼミ」
カビだけでなく、水アカや油汚れ、サビまで落ちる「全消しくん」なる掃除グッズを紹介。まだ発売されていないので役立たない。少しずつなので掃除の時間もかかりそうなので却下。
まとめ
カビは胞子が飛び回っていて、条件が整えばすぐ増殖する身近な存在です。現実的にゼロにはできませんが減らすことはできます。
そのためにできることがあります。 では、役立つことをおさらいしておきましょう。
・お風呂でカビ退治は50度のお湯で90秒
・お風呂でカビ要望は50度のお湯で5秒
・お風呂の天井は1か月に1度クイックルワイパーに消毒用アルコールかカビ取り剤をつけて清掃
・エアコンは冷房の後、送風で1時間
・カビの病気を知っておく
お風呂のカビ退 避けては通れないカビとの戦いは10月まで続く。逃げてはダメ、向き合うしかないんです。
(日々つむ編集部)