リオ五輪スラローム男子カナディアンシングル決勝が行われ、日本代表の羽根田卓也(29=ミキハウス)が97.44点で銅メダルを獲得した。カヌー競技でのメダルは史上初の快挙となった。
【五輪カヌー】カヌー競技初のメダル獲得の羽根田卓也「張り詰めたものが一気に胸の奥からこみ上げて…」https://t.co/zxOXm7pwHr pic.twitter.com/rvxnI4QY09
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2016年8月9日
△さわやかなハネタクスマイル。カヌー選手のピークは30代。4年後の東京五輪も楽しみだ。
【DAY5】カヌーでアジア勢初のメダリストとなった羽根田卓也選手は順位確定後に「こみ上げてきた」と思わず涙。「このメダルが東京に向けての追い風になったら嬉しいですね」#がんばれニッポン #カヌー #Rio2016 pic.twitter.com/icEwSmzNz7
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) 2016年8月10日
△メダルが確定し号泣する羽根田選手をライバルが祝福。いいやつと認められている証、イイ写真だ。ヨーロッパのスロバキアを拠点に活動しているのでライバルは皆仲間でもある。
500RT:【カヌー初の快挙】涙の銅メダル! 羽根田卓也、酒も飲まないストイックさhttps://t.co/J2y95OPPpl
高校卒業後、単身で強豪国スロバキアへ。必死で言葉を勉強し、基礎から鍛え直してトップレベルの実力を… pic.twitter.com/vgvCujpnSs
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2016年8月10日
△酒を一滴も飲まないらしい。ミスターストイック。18から単身武者修行を続けるミスターサムライでもある。カッケー。
@nomura60kg 野村さんの金メダル獲得者にしかわからない的確なコメントを聞くのが楽しみです.日本選手の活躍を伝えてください。頑張ってください!!
— lmkshko (@lmkshko) 2016年8月10日
△ミキハウス所属。マイナースポーツもサポートしてくれるミキハウス、グッジョブ。
#Rio2016 #カヌー でアジア人初のメダルを獲得した羽根田卓也。その快挙に海外メディアが取材攻勢。住んで10年になるスロバキア語、英語もパドル同様自在に操り、応対。「資金面で苦労しているので、このメダルが追い風になればいい」。 pic.twitter.com/wMVFw8zl8X
— 原田亜紀夫 (@Lasallesophia) 2016年8月9日
△資金面では苦労しているらしい。スポンサー、増えろ!
カヌー界のサラブレッド
生年月日:1987年7月17日
出身地:愛知県豊田市
身 長:175cm
体 重:70kg
羽根田選手は父親邦彦氏の影響を受け、9歳のときカヌーの競技人生をスタート。高校卒業と同時に本場スロバキアへカヌー留学。このとき、父親にこう約束したという。
「父親の首にメダルをかける」
現地の大学で実力に磨きをかけ、2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピックに連続出場。ロンドンでは日本人初の7位入賞を果たしている。ただ、羽根田選手が目指すのはオリンピックでのメダル。18歳で単身留学したのもメダルへの思いがあったからだ。
そして今回リオ五輪で夢を叶えた羽根田選手。先日NHKの「サラメシ」の特番「監督メシ」にコーチと一緒に出演。メダルの陰にスロバキア人コーチの存在があったことはあまり知られていない。
羽根田選手のコーチは?
羽根田選手のコーチはスロバキア人のクバン・ミランさん(39)。かつてはトップ選手で国際大会で8つのメダルを獲得。羽根田選手のコーチになったのは、6年前。もともとチームメイトだったそうでその指導力を知っていた羽根田選手が直々にコーチになってくれるようお願いしたんだとか。だからコーチの経験はなし。以来、スロバキアを拠点に五輪でのメダルを目標に二人三脚で歩んできた。
今では大の寿司好き。なかでもお気に入りのネタは「うに」。番組では大トロを美味しそうに頬張っていた。で、ランチ。二人はなるべく一緒に食べることにしていて、それが好成績につながっているらしい。
(引用:NHK「監督メシ」のスクリーンショット)
△とてつもなく美味そうだったスロバキアの伝統的な名物料理ブリンゾヴェ・ハルシュキ。調べたら、綴りはhalusky。じゃがいもと小麦粉のニョッキに、ブリンザと呼ばれる羊のチーズで煮込んだもの。これに、カリカリのベーコンや豚肉を刻んだものなどをトッピングする。シンプルだが羊のチーズ=ブリンザがキモ。いいブリンザじゃないと美味しくないらしい。あーーー食べたい。
見かけはチーズリゾットに似ているかも?
・マツコ絶賛!濃厚チーズリゾットはプチプラ冷凍食品の最高峰だった
指導法は?
コーチとしてのキャリアは、羽根田選手からはじまったミランさん。コーチとしての仕事をこう捉えているという。
「70%は技術的なアドバイス、そして30%は心を整えてあげるのが仕事。」
心を整えてあげる・・・。
△長谷部か!
史上初のメダルの陰にミランコーチあり。未経験なのに依頼した羽根田選手もあっぱれだ。あっぱれ!(by張本)
サラメシで紹介していた競技と監督は以下の通り。
競技 | 監督 | メダルの有無 |
卓球女子 | 村上恭和監督
カレーそば |
???
福原愛(個人) |
新体操 | 山崎浩子 | ??? |
ウェイトリフティング女子 | 三宅義行監督
お気に入りの喫茶店の洋食 |
銅メダル |
体操男子 | 水鳥寿思
慶大学食の鶏肉ステーキ
|
金メダル(体操男子団体) |
レスリング女子 | 栄和人
「すしと天ぷら」 |
??? |
バスケットボール女子 | 内海知秀 | ??? |
カヌー | クバン・ミラン
「ハルシュキ」 |
銅メダル羽根田卓也 |
なんですか、これ。8月10日時点で結果が出ている競技はすべてメダルを獲得しています。女子レスリングはもちろん、新体操やバスケッボール女子も!?期待せずにはいられませんよね。
怒り新党に投稿したのはミランコーチ疑惑
羽根田選手は、マツコデラックスと有吉弘行の番組「マツコ&有吉の怒り新党」に取り上げられたことが。そのメインコーナー「国民からの怒り」に39歳男性から投稿があったのです。
39歳。ミランコーチと同い年ですね。まさか。
マツコは「可愛い」「なんで今まで知らなかったんだろう」とイケメンぶりに注目し「ハネタク」と命名。応援することを誓っていた。
兄が語るハネタク秘話
フジテレビみんなのニュースに、ハネタクの兄翔太朗さんが生出演。3歳年上で自身もカヌー選手でジュニアの日本チャンピオン。そんな翔太郎さんが語るハネタク秘話をまとめてみた。
Q銅メダルの瞬間は?
・普段感情を表情に出さないタイプ
・泣いていたのは張り詰めてきたものがこみ上げてきた
Q留学のきっかけは?
・練習環境が整っていない
・高校生のときに世界の壁を痛感
兄が送ったライン
・おめでとう!最高の弟よ!
・君話題の1位やで!
これにたいしハネタクは「既読スルー」。
10数時間後もまだ返信されていないのだった。
「われわれ」の意味
羽根田選手は日本選手がオリンピックのカヌーで初めてメダルを取ったことについてこう語っている。
「この銅メダルはわれわれにとって夢で、日本人がこの競技でメダルを取ることは自分で言うのもなんだが、本当にすごいことだと思う。支えてきてくれた人に感謝したい」
「われわれ」に込められた意味、それは誰よりもカヌーを愛した男の日本での現状を示している。マイナースポーツであることを憂い、18歳で海を渡ったサムライが10年の月日を経て自ら光を当てた。
羽根田選手の座右の銘
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を練とす。」
ミスターストイック、ハネタクはすでに4年後の東京五輪を見据えている。
(日々つむ編集部)